2016年現在において、交通事故に遭った人の人数は49万9201人、内、重軽傷は49万5411人です(交通事故総合分析センターより引用)。

2017年は終わっていないため数字が確定していませんが、前年比3万7000人減ってこの数字のようです。

減ってもこれだけの数がいるという事は、整骨院に通う人も少なからずいるという事が想定されます。

しかし、最近規制も始まる流れになってますが、結構実情に沿わない広告などもあり、患者さんからしても、整骨院は何をしてくれるのか、そもそも治療ができるのか、何なのかの実態が伝わっていない、またはねじ曲がって伝わっていると感じます。

なので、現在整骨院で働いている現場の人間として、なるべく正確に皆様にお伝えしようと思います。

現状、いい面も悪い面もありますので、なるべく正確に(できる範囲で)お伝えしようと心がけて今日はこの内容をお伝えいたします。

ちなみに、同業者の方で、こんなのきいたことないよ、と思った方は、こちらの書籍が参考になるかと思います。

 

 

交通事故に遭ってしまったら

現場検証

お互いの任意保険に連絡

病院で検査

治療開始

というのがおおよその流れかと思います。

病院に関しては、3日以内に受診すると良いでしょう。

当日は緊張していて痛みを感じなかったけれど、翌日から痛みが強くなってきた、というのはままある事です。

さすがに数か月経過した後急に痛くなる、というのはほぼないです。

稀にとある疾患がある場合がありますが、それは整骨院で対応できるものではないので、今回の記事には該当しないかと思います。

整骨院で出来る事

・お怪我の施術

・カルテに検査所見の記載・症状の評価

・病院への報告

色んな整骨院のサイトをご覧になった方は?少なくない?と思うかもしれません。

実はこんなものです。

何でもできますよ!と過剰広告を、(整骨院だけでなく)医療機関がやりすぎて規制強化になりました。

逆に言うと、ここに書いてあること以外を出来る!と謳っている整骨院は、交通事故に関しては通院しない方がいいかもしれません。

ルールを知らないか、忘れてるか、知らんぷりしてる可能性があります。

ルール違反をしている場合は思わぬしっぺ返しが来る可能性があるので、お気をつけください。

その代わりできる範囲のことはきっちりやります。

レントゲンなどは取れませんが、徒手検査や、筋力の測定は必ず行いますし、皆さんが病院でお医者さんに伝え忘れたことなどはフォローして報告したりします。

 

整骨院で出来ない事

・相手側保険会社との交渉

・患者さんに対する法律的な相談

・診断行為

これらは、やる資格自体がありません。

交渉、法律相談は弁護士の領域です。

診断行為は医師の仕事になります。

特に診断は、相手がいる(人身)いない(自損)に関わらず、治療をする必要があるのか、その根拠になります。

それは診断の専門家である医師しかできません。もしそれが出来ると言い放つ整骨院があったら、やはり通院はお勧めしません。

それで患者さんが不幸になった事例を実際に聞いたことがあります。

 

整骨院に交通事故のケガで通う場合の必須事項

必ず病院に継続的に通って下さい。

整骨院に通う事は可能ですが、診断ができないので、それが出来る病院に通う事は、絶対条件であると当院は考えます。

「面倒なら病院に通わなくていいですよ」という整骨院がもしあったら、やはり通院はお勧めしません

特に人身事故で相手がいる場合、(通常の保険もそうですが)無限に通っていいわけでも、永久に保証されるわけでもありません。

治療が必要かどうかを診断によって判断し、客観的に証明する必要があります。

又、全ての症状に対して、相手方が対応してくれる期間には限りがあります。

いくらでも通って下さい!ということは残念ながらありません。

それを言っている医療機関も避けた方がよいかもしれません。

因みに、整骨院か病院どちらかしか通う時間がない人に関して言うと、病院に行った方がよいです。何故なら整骨院は診断ができないからです。

整骨院のメリットとデメリット

これはシンプルに箇条書きします。

まずメリット

・病院より受付時間が長い事が多い

・お医者さんほど偉くないので、緊張して症状を言い忘れたりすることが比較的少ない

・土日やっていることがある

次にデメリット

・診断ができない

・お医者さんほど偉くないので、出来る事に制限がかかる

・病院に紹介しないようコンサルに言われてる人がいる事があるらしい

サイト(HP)の表記の中で、絶対的な嘘はこれだ!

ちょっと言い訳がましいのですが、悪気があってやっている方は多くありません。

しかし、実際のルールをご存じない方や、騙されている方も一定数存在する為、カオスになっているのもあり、その中で、無知、騙されが原因と思われるものを列記したいと思います。

1、治療費0円

自己負担があるかないかは別として、医療行為を無料で行う事はありません。

過失や、諸条件により窓口負担が発生することもあるので、窓口負担0円としても嘘です。

そもそも、予期せぬ事故に遭った皆さんは、良くなるのが目的だと思うので、0円かどうかって話もどうかと思うのですが・・・

実際に一切の請求を行わず、本当に無料で治療している方に会ったことはないのですが、もしいたら、その人だけが本当の表記をしているのかもしれません。

でもその場合も病院には行かせた方がよいでしょう。

2、厚生労働省認可の認定治療院

そんな機関ないです。国は別段認定治療院とかしないです。これの表記がない整骨院が認定されていないで自分たちが正当と言わんばかりの悪質な表記です。

3、代わりに交渉します!

そういいながらしてません。もしくはやってたとして弁護士法違反です。

4、改善率〇〇%!

来なくなった人=改善という計算をしても無理筋だと思います。

これだけ慎重に書いてるのには理由があり、通常のケガより、すごい力が加わっている可能性がある交通事故(数百キロの物体が時速数十キロでぶつかることは普段ないですよね)では、改善率も低下傾向にあると、現場の人間としては考えざるをえません。

凄いのを見つけたのでトップ画像に貼っておきます。

5、今痛くなくても、数年後痛みが出る事が・・・

今痛み無いなら問題はないです。

真っ当な医療者ならこんなことは絶対に言いません。

2000000000000000000000000000000000000歩くらい譲ってそういう事がわかる人がいたとして、現状症状が出てないなら、実費の治療でやると思われます。

番外、そもそも不適切な表記

稀に、サイトに通院慰謝料の計算式を載せているところがある、らしいですが、

それ、整骨院がやる事ではありませんから!

だいたい、通院自体が必要性を認められない場合は当然発生しない費用になるので、

適当に通って、それ自体がなかったこと扱いされたら目も当てられません。

当院でこれらの表記をしていたことは無かった(はず・・・)ですが、

コチラの勉強会に出て知ったことが多かったです。

 

最後に

真っ当にやっている方も多いのですが、そういう方ほど、変な広告を出さないので検索上位に来ない=変な広告出してるところが悪目立ちしている状態でした。

GOOGLEの判定基準が変わって圏外に消えていったところもありますが、そうでないところもあり、その中で、痛みに困っているけど病院に頻繁にはいけない、整骨院を検討している、という方が困ることにないように、情報公開しました。

整骨院選びの参考にしていただければ幸いです。

投稿者プロフィール

院長
院長
けやきの森整骨院院長。
身体の動きや機能の話が得意
くせ毛と大柄なのに軽やかに動くからだが特徴。
ズボン破壊魔。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい