※今回のお話は、なんでも保険を使おうという話ではありませんし、それを助長するものではありません。タイトルと内容は反語的なものとご理解の上お読みください。
保険使えますか?(定期)
この問い合わせは移転してからも来ます。
その中で先日あったのが、
・保険適用の症状ではなさそう
・その旨を伝える
・見てないんで断言できないんですけど・・・
これで大概
A,電話切られる
B,ちゃんと受け答えしてくれたし、身体もつらいので、見てくれ
C.そんなことはない、こっちは保険料払ってるんだから何とかしろ
大体この3つの対応になることが多いのですが、
年1くらいのペースで、
保険使えるように口裏合わせませんか?
という打診を受けます。
もちろん、犯罪なのでお受けしませんが、これがほかの院にも問い合わせが行って、底が犯罪に手を染めてしまった場合、そこに犯罪が露呈して処分を受けるまでの間に、周りに風評被害をまき散らされてしまう恐れがあります。
そこで、自衛のために、保険適用じゃない人にも、請求かけませんか?というお話です。
もちろん普通に請求しちゃだめよ
ケガじゃないものをそうと偽って請求したらだめです。
詐欺罪適用です。
そして私たちは免許なので、同時に免許はく奪されて、二度と柔道整復師として活動できなくなります(鍼灸やマッサージ師も捕まったら同じ)。
この場合の活動とは、保険以外の部分も指しますので、
二度と筋肉や関節の痛みやケガに対して施術ができなくなる
ことを意味します。
数千円のために一生棒に振るとかはあり得ないです。額が大きくてもダメですけど。
じゃあどうするんだいスティーブ
スティーブは適当です。
健康保険には初検料というものがあります。
ケガでも何でもない症状で、患者さんが保険使ってよと保険証を出してきて、検査しても保険適用外であれば、そこだけ請求します。
やり方は各所属団体に聞いてください。
まさか知らない団体ないと思うので。
個人請求されてるレベルの方は、やり方ご存じだと思います、あれです。
こうすることにより、いろいろといい面があります。
初検料を請求するメリット
患者さんの要望を満たしている
自分たちの身を守れる
界隈の不正を減らせる
これらのメリットがあると考えています。
患者さんの要望を満たしている
健康保険というのは、患者さんの希望がないと整骨院では使えません。
1、要望がある(患者さんが決める)
2、適用症状である(整骨院側が判断する)
事によって発動します。
患者さんが希望していて拒否するということは、制度上はだめです。
ただ、適用症状ではなかった場合に関しては、そもそも使えませんので、そちらの場合は無理な旨を伝えることができます。
しかし、検査に保険を適用していれば、最低限の要望を満たすことができます。
そのうえで治療も保険と言い出した場合、これは犯罪ゾーンなので、あとはコンプライアンスを遵守するのみ。
自分たちの身を守れる
なんでこういう問い合わせがあるかといえば
1、整骨院で悪いことしてる人たちが過去にいた(いる)
2、患者さん自体が制度理解していない
ためであり、
自分が正論を言っても、別のところで保険の手続きされてしまえば、自分たちが意地悪といわれる確率が存在
するため、そのまま帰られてしまうのはリスクがあります。
そこで、検査をしっかりして、そのうえで使える使えないの話をして、そのうえで帰られたとしても、その分を請求しておけば、
組合の方にその内容が伝わります。
したがって、別のところで請求かけても通らない確率が高いです。
となれば、実質ほかで悪いことをされても、そこにお金が行かなくなりますし、自分たちの身を守れます。
ね?だから保険使えない症状って言いましたでしょ?
ってことです。
界隈の不正を減らせる
適用じゃないものを請求する、その際になぜその判断をしたかを付記しておけば、その内容は組合に届きます。
仮にほかのところが同時期に、適用外のもので請求をかけても、その前に事情が伝わっていればその請求は通らない可能性が高いです(別のけがをその間にしてれば通ると思います)。
となれば、ちゃんと検査もせずに適当に請求しても保険が使えないということが、制度を理解していない整骨院側に伝わります。
そうすれば、整骨院をたたむか、自費移行コンサルのもとに行くか、ちゃんとするかになるでしょう。
自分たちの身を守りつつ、トータルで界隈全体の浄化にもつながるかもしれません。
まとめ
情けは人の為ならず
投稿者プロフィール

- 4F整骨院 院長
- 4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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