先日このような記事を投稿したところ、まさかのサイトリニューアル後

一番読まれた記事になりました。

「いもや」閉店にみる技術者、職人に必要なのは安さではなく真のサービスという話

その後街中を歩いていると、同様の問題を抱えている飲食店が沢山ある事に気が付きました。

やすいに越したことはないのかもしれませんが、安すぎて閉店されたら本当のファンは困るのではないでしょうか?

例えばとある駅のラーメン屋さん

ここは拘りのラーメンで、注文を受けてから麺を打ち、ゆでてから提供しています。

打ちたての面は非常に美味しいですし、こだわりが存分に感じられます。

一杯当たりの提供時間は10分を超えますが、納得の仕上がりです。

しかし解せないのが値段で、これだけの時間と情熱をかけて820円並盛です。

しかもこれは1月に値上げをしてこの価格のようです。

その理由が券売機に書いてあります。

かいつまむと、

「原材料費高騰のため、営業が続けられるギリギリの分まで料金をあげさせて頂きます」

営 業 が 続 け ら れ る ギ リ ギ リ の 分!

ギリギリという事はですよ、暇な日があったり、急病で2,3日寝込んだ段階で、

赤字確定

という事です。

そのレベルの営業という事は、恐らく店主さん一人でやってらっしゃってギリ成立している状態かと思います。

バイトがもしいたとして、最低賃金の958円だとしても、

10分でラーメン1杯となると、一杯当たり159円の人件費がかかります(実際は何人か分さすがにまとめて打つだろうから少し

コストも減るでしょうけど)。

それにギリギリの原価率載せたら、バイトのせいで赤字じゃね?レベルです。

調理器具が壊れたりしたら営業を続けられないのではないでしょうか・・・

手間暇かけて、材料にもこだわった美味しいお店なので、正当な味と労力の対価として1000円くらい貰っても

罰は当たらないと思います。

いつの間にか2店舗しかない原価率研究所

原価率研究所というお店はご存知でしょうか?

一杯200円でカレーを提供するお店です。

元々本社は新潟にあり、今は経営譲渡して東京に本社があるようなのですが、

当院の近くで言えば2駅離れた竹ノ塚駅から10分ほど歩く路面沿いにも出店していました。

テレビ番組にも取り上げられ、1000店舗を目指す!とぶち上げていたのですが、

現在2店舗、竹ノ塚店も閉店

という状態になっています。

直接の要因などは調べた限りでは出てきていなかったので1000店舗からはだいぶ遠のいています。

飲食の場合、原価率がギリだと野菜とか小麦が跳ね上がった瞬間苦しくなりますね。

びっくりラーメンの轍を踏んでるような

原価率研究所のことを知ったときに、真っ先に思い浮かんだのはびっくりラーメンです。

びっくりするような速さで一世を風靡して、びっくりするような速度でなくなりました。

たしか一番安い醤油ラーメンで180円だったように記憶しています。

こちらも小麦の高騰でアップアップになり、あわてて値段変更をするもうまくいかず

吉野家に買い取られて結局立ち直れなかった記憶があります。

個人店で原価ギリは危険

上二つはチェーン展開なので、採算店舗だけ残すというやり方も可能ですが、個人でやってる場合

生き残るかどうかに直結します。

人も雇えない設定をしてしまえば一人でやり続けるしかないですし、原価率をぎりぎりにしてしまうと

薄利多売になってしまいます。そして人件費をかけられないので多売が難しく、課題を解決するには

時間を沢山費やすしかありません。

其れで身体がもってぎりぎり続けられる・・・そんなお店でご飯を食べると悲しくなります。

美味しかったら絶対行くので、店の寿命を削るような値段設定はやめて、余裕を持っていただきたい。

色んな余裕は七難隠す

原価ギリをやめて、余裕が出てくれば、色々好転します。

もしかすると余裕がなくて買い替えたかった客席の椅子を新しくしたりだとか、

器を新調したり、のぼりを立ててみたり、夢の定休日も作れます。

そうすると、体力も残ってくるので、新メニューを開発したり、同じメニューにしても

元気に作っていれば、同じ工程でもよりおいしいものが出てくるかもしれません。

「ラーメンはもともと500円・・・」とかいう人は来なくなるかもしれませんが、

美味しいと言ってくれる人は確実に増えるのではないでしょうか?

治療院も他人ごとではなかったリ

治療院の場合は、人の身体を預かることになります。

よって、金額云々より、いかに良くなってもらうか?を考えて働いている人間が多いです。

そうすると、実際の施術より、値段を安くもらってしまったり、時間を長くしてしまったり、

ついつい結果おまけみたいなことになることもままあるようです。

結構前の話ですが、私(院長)の家の近くに、そういう人情的?な整骨院がありまして、

ぱっと見すごくにぎわっていました。

良い治療院なのかなと思っていたので、ある時ケガをした時に、みてもらいに行きました。

そうしたら予約いっぱいなので5時間後に来てくれとの事。

それはいいのですが、その5時間で予約で来ていた患者さんが7人。

7人で5時間、自費の治療院なのかなと思って聞いてみたら、

「うちは自費一切使ってません!」と言っていました。

悪いことしてない限り生活できないレベルです。

案の定ほどなくして姿を消しました。

人と人なので人情も大事だけれど

一番大事なのは、必要としてくれる人がいる限り、必要とされるものを一生懸命提供して、

その分適正な対価を頂く、シンプルですがそれが真理かなとおもいます。

不必要に値段を上げるのはどうかと思いますが、自分のご飯を削り、時間を削り、命を削って、

30年続けられるものを1,2年で続けられなくなってしまったら、皆が損すると思うので、

各自色んな業種や職場があると思いますが、持ち場で一生懸命頑張って、貰うものはもらい、

払うものは払っていく、そんな感じでどうでしょう

まとめ

 

高すぎるのは困るけど、安くしすぎてつぶれられたら本末転倒

余力がないのに頑張りすぎたらアクシデント一発で終わる

適正価格と、提供する質が真のサービスと考えるべし

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません