整骨院に健康保険を使用して通っている方に、気を付けてほしい事があります。
場合によっては保険が通らなかったリ、全額負担になったりすることがあるので、今日のお話は
みておいて損はないと思いますよ。
段落分けしてるので、当てはまるとこだけ読んでも問題ありませんが、全部読むと全体像が分かってよいかと。
Contents
整骨院の健康保険、概要
2行(スマホだともすこし)でまとめると、
本来医師のみが行える医療行為(健康保険)を、筋肉、関節、骨のケガに限定して行ってもいいという
国家資格者(柔道整復師)が行うもの
です。
気を付けたほうが良いこと①整骨院を併用
例えば、ぎっくり腰だとします。
月曜日にA整骨院に行き、その対応と施術に不安を覚えたのでB整骨院へ
転院しました。こういうのは問題ありません。
問題があるのは、
A整骨院で診てもらっていたが、仕事が遅くなり受付に間に合わないので、
B整骨院で診てもらった。それ以後は時間によって行きやすいほうに併用で
通っている。
これは併用通院となりますので、健康保険が通りません。
その場合は、整骨院が立て替えていた7割分が支給されませんので、
整骨院側に7割分の医療費を請求されることがあります。
※整骨院は制度上、皆さんの請求を代行している立場であり、
個別に請求する権利はありません。
治療箇所が違えばオッケーなのか?について
保険者ごとにニュアンスが少し異なるので、個人の見解になりますが、
なぜ治療箇所を分けて通うのか?が万人が納得する理由でもって
説明できない限り、だめだと考えておいたほうが良いです。
つまりだめです。
だいたいにおいて、自費施術なら、あそこは腰の治療が得意だから、
みたいな通いわけは可能ですが、健康保険でそれをやっていいかと考えたら
微妙だと言わざるを得ません。
気を付けたほうがいいこと②病院との兼ね合い
同じ症状(ぎっくり腰)で、病院と併用通院はできません。
病院で検査した後、整骨院へ転院をするのは問題ありません。
また、整骨院から一度検査に行くよう言われて病院へ行き、
異常がなくてその後また整骨院へ通うのも問題ありません。
ただ、初回病院に行った場合は、〇日分のシップをもらったりしていると
〇日分は病院の治療機関と考えられることがあるため、湿布の処方日数間
は健康保険適用でない場合があります。
気を付けたほうが良いケース③1月以上間が空いたケース
痛みが残っている場合でも、1月以上通院間隔があいた場合は、健康保険では以前の施術は強制終了になります。
その際に、前と同じだからそのまま続けて下さい・・・という状態では、健康保険が使えないケースがあります。
別の場所をケガをした
問題ありません。
検査をして、筋肉、関節の問題と整骨院が判断できる状況であれば、健康保険適用になります。
同じ場所を続けてやってほしい
こちらは問題がありまして・・・
理由なく、又は忙しくて行けなかったなどの自分都合で
一月空いてて、まだ痛いから、という場合では健康保険は使えません。
これは意地悪でもローカルルールでもなんでもなくて、国が定めた基準です。
何故理由なく一ヶ月空いたら整骨院で保険が使えないのか
整骨院で取り扱える保険の種類は「ケガ」です。
これが慢性疾患や、手術後の経過をみるという場合だと、間が空くことは自然ですが、
ケガが一ヶ月空くという事は、もはやケガではない、もしくは大したことはないというの
が一般的な認識になります。
つまり、大したことがなくなったものに対して、税金を使う必然性がないと行政は判断します。
よって、この場合は健康保険が使えないケースとなります。
ちなみに、健康保険よりも運用がシビアな交通事故では、確実にアウトです。
一ヶ月たっちゃったら整骨院移ればセーフか?
1ヶ月以上前のケガは健康保険取り扱い出来ないというルールに抵触するので、整骨院を変えても保険適用外です。
一ヶ月空いていても継続治療が可能なケース
痛みが残っているのが大前提ですが、致し方がないケースが該当します。
・なんらかの疾患にかかって入院していた
・通院不能なレベルで介護、看病をしていた
等であれば継続治療が可能なことがあります。
ただこれも保険組合により判断が分かれるところです。
まとめてみると
これらは、健康保険での通院を前提にした注意事項になりますので、自費の施術で通っている方、
特にケガをしていない方にとってはあまり関係がありません。
しかし、ケガをして通っていて、上記のルールを知らないことによって、健康保険が使えない、
という事態になるのはいい事ではないと思うので、まとめてみました。
GWはお休み無く受付しております。
投稿者プロフィール

- けやきの森整骨院 代表
-
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません
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