健康保険と、保険以外の施術

当院もそうですが、健康保険の施術とは別に、保険適用外の施術、自費の施術を行う整骨院が増えてきています。

一口に自費、保険適応外といっても、ピンとこない方も多いと思います。

本日は、健康保険と、保険適応外、自費施術の違いについてお伝えします。

なぜ、健康保険適用外、自費の施術が増えてきているのか

なるべくわかりやすく解説するならば、

①健康保険の使用範囲が狭いこと

②整骨院に来る患者さんの層やニーズが変化したこと

があげられます。

整骨院の健康保険の範囲はどのくらい狭いのか

適用範囲でいうと、

「1か月以内に発生した、筋肉、関節に発生したケガ」

に限定されます。

具体的に言えば、

・骨折

・脱臼

・捻挫(関節の痛み、ケガ)

・打撲(ぶつけたケガ)

・挫傷(筋肉の痛み、ケガ)

に限定され、さらに、骨折と脱臼は、応急処置を除いて医師の同意が必要になります。

しかも、痛めてから来院まで一か月以上たっているものは使用不可です。

※その間にほかで通院していて転院であればOK

いくら、ケガなんだから保険使ってください!と言われても、ばれやしないのでおまけしてといわれても、

現状これがルールとなっています。

これを無視して保険を使うのが、いわゆる不正請求というやつです。

ここを細かくやっていると、長くなりまくるので(すでに長い)このくらいにしますが、

もう少しだけ見たいという方はこちらをご覧ください。

簡単分類、健康保険が使えるもの、使えないもの

整骨院に来る患者さんは、昔と比べてどう変化したか

さて、実際来ている患者さんは、どう変化したでしょうか?

年代の変化

この資格ができたころと、今ではだいぶ患者さんの層も様変わりしたと思います。

以前は、骨折のリハビリや、年配の方が多く、通院頻度も多い方が多かったように思います(自分調べ)。

整骨院に来たこと自体がない人も、このイメージだと思います。

事実、整骨院に行ったことがない友人は、「朝から毎日年配の人が来て大変でしょ?」と発言しています。

当院内調べにはなりますが、70代以上の方の割合は1割いるかいないかの状態で、当院ができた時から

あまり変化していません。

以前働いていた整骨院だと、70代以上の比率は3割程度あったはずなので、これはかなりの変動だと思います。

年代に加えて、症状も変化してきたように思います。

症状の変化

以前では、痛み一つとっても、ぶつけた転んだというたぐいのものが多かった印象ですが、現在では、

・原因がよくわからないけど突然痛くなった

・ぶつけたりひねったりしているわけではないけどとても痛い

など、一般的なケガと定義しきれない痛みでいらっしゃる方が増えてきています。

また、ケガ以外にも、

・骨盤矯正

・姿勢が気になる人

などのニーズも出てきています。

このあたりの変化に対応するため、健康保険以外の施術が増えてきているのが現状だと推測します。

ここまでが壮大な前置きで、本題の、何が違うの?というのをこれから解説します。

健康保険と自費施術の違い

・施術可能な範囲の違い

・施術ボリュームの違い

・リスクの幅の違い

・料金の違い

・通院頻度の違い

というのがあります。

施術可能な範囲の違い

健康保険の場合は、明確な規定はないものの、最低限度に収め、濃厚な施術は行ってはならないとされています。

つまり、

・必要ないのに毎日通わせたらダメ

・ケガの部分しか治療しちゃダメ

・不必要に長い時間施術しちゃダメ

と、既定の文言から考えると制限があります(明記した条文はないですが、解釈はそんなに外してないはず)

自費施術、保険適応外の施術に関しては、上記の制限はつきません。

全身を施術したり、長い時間を使って施術をすることが可能です。

施術ボリュームの違い

範囲の話とほぼ重複しますが、一般的に、健康保険よりも、保険適用外の施術、自費の施術のほうが

施術ボリュームは濃いです。

しっかり施術してもらいたい、そんな人に対しては保険外施術、自費施術はとてもニーズにかなうものといえそうです。

リスク幅の違い

ここまで書いていると、「自費万歳、保険はダメ」みたいにとらえる人もいるかもしれませんが、そうでもありません。

リスクだけで言えば、保険適用外、自費施術のほうがリスクが大きいです。

技術、経験で多少変動幅はありますが、保険の施術は、誰がやっても最低限の効果は発生します。

特に、特殊な使い方をするものを除くと、電気治療器などは、私がセットしようが、その辺歩いてる人がセットしようが

効果は同一です(たとえ話なので、医師法は持ち出さないでくれるとありがたいです)

しかし、保険外、自費の施術などは、ボリュームが強い分、合わない人にやった時のリスクは大きくなります。

また、技量が一定水準に達していない術者が当たった場合のリスクも大きい傾向にあります。

料金の違い

これに関しては、あまり変化がないことがあります。

健康保険は、一回の負担が少ないように見えますが、一回の治療濃度が薄いので、回数が必要になります。

自費、保険適用外の施術は、一回の料金は高いくなる傾向になりますが、そのぶん回数自体も減るので、

トータルの差はあまりないかもしれません。

毎回通院する時間、待ち時間などのロスを考えると、むしろトータルコストは安いこともあるかもです。

電化製品にたとえてみましょう。

本体価格は安くて電気代の高いものを買うか、本体価格は高いが電気代が安いものを買うか

どちらが良いのか、という感じですかね。

通院頻度の違い

前段で説明してしまいましたが、

健康保険は通院頻度が高い

自費施術、健康保険適用外の施術は通院頻度は低い

という傾向があります。

余談ですが、交通事故でも、この傾向はあります。少し長くなるので明日の記事にまとめる予定です。

回数券でうんぬんかんぬん系はこの法則に当てはまらないかもしれません、かしこ。

結局どっちがいいのか?

どっちも長所はあるので、優劣よりも、必要なもので選ぶべきでしょう。

ただ、整骨院で健康保険は誰もが使えるものではないので、よくなりたい!という人は、

やるかやらないかは別にして、自費施術は選択肢に入れておくべきだと思います。

まとめ

保険は効果低め、リスクも低め

自費は時間もボリュームも多め、施術者の技量や相性でマイナスも

保険はできるものとできないものがありますぜ

 

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません