保険使えますか?をもう少し深堀してみる

整骨院で働く人であれば、一度は効いたであろう、「保険使えますか?」という質問。

今日はその背景について深堀してみようと思います。

質問がされる背景を考えてみる

この質問がされる背景について考えてみます。

整体院と区別がついていない

まず考えられるのが、整体院と区別がついていない説です。

整体院は当然民間の機関ですから、医療機関では現状ありません。

※医師の指摘により補足:整骨院は保険医療機関ですが医療機関ではありません

ただ、総務省分類では医療業に入ってたり、割と謎なエリアにいます。

総務省|統計基準・統計分類|日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)−分類項目名

整体院と整骨院がどっちがどっち?となった場合は、なかなかよくわかんないってなることはありうると思われます。

名前も似てますしね。

整骨院ごとに対応がまちまち

次に考えられるのが、整骨院ごとに対応がまちまちすぎて、純粋な疑問としての質問というケースです。

一つの症状に対して、

A整骨院・・・あ、使えますよ(ノールック)

B整骨院・・・みてみないと確かなことは言えませんが、適用出来る症状ならば可能かと思います。

C整骨院・・・うち自費専門なんで

D整骨院・・・受領委任撤廃です!皆さんが自己負担するものです!軽々しく保険は使えるか聞かれても困ります!

みたいな対応の不一致が存在するため、患者さん自体がパニックになっている可能性があります。

ただ聞いただけなのに、Dみたいなこと言われても困りますし、何なら一人でA~Dまで制覇した人もいるかもしれません。

保険=やすくなるやーつという誤解

シンプルなところではこれもあるかもしれません。

なお、個人的な皮膚感覚ですが、このパターンは減ったイメージがあります。

この質問でもって、医療機関かどうかの確認をしている

整体と区別がついてない人の亜種。

医療機関であれば保険が適応になるものもあるだろうし、自分の症状がそうかは置いておいて、医療機関の方が信用が置けるだろうかそちらにかかろう、という人も一定数いるかと思われます(そういう事例はいくつもありました)。

整骨院側の反応

整骨院側の反応は大まかに分けて4つです

A,安請け合いタイプ(犯罪・または無知)

B,是々非々タイプ(ちゃんとみてから対応)

C.アレルギータイプ(なんでも保険使えるところだと思われると困るモード)

D.自分ルール適用タイプ(うちは自費専門なんで・・・みたいなやつ)

このなかで正解はBしかありません。

他はすべて現行制度では誤った対応と言えます。

一個一個見ていきます。

安請け合いタイプ

このタイプは一個だけ正解があって、

患者さんが希望したらまず保険のテーブルベースで考える

こと自体は正解です(自称自費整骨院の人は、ここが間違えています)。

逆に患者さんが何か言う前から保険証を要求するのはだめよって話です。

ただ、それ以外はすべてよろしくない対応です。

まず、

みてもいないのに健康保険適用の判断をしてしまっていること

安請け合いしていること

制度、リスクの話をしていないであろう(してる人はこんな軽率な対応はしません)こと

という問題があります。

いわゆる不正行為をしている人はこの層に当たります。

是々非々タイプ

唯一の正解、是々非々タイプです。

患者さんの希望は希望で一旦持ち帰っている

自分たちの所感を述べるための情報(患者さん自身の状態を確認)が不足しているため、できる出来ないの判断は基本的に保留

イイか悪いかは見たうえで判断

という対応が出来ている唯一のタイプです。

なのでもういうことがないです。

アレルギータイプ

SNSに多く生息しています。

「いいですか!健康保険は○○以外は使えません!他はすべて違法です!」

「うちはちゃんとやっているからできません!そうれでいいというのはおかしいところだけです!」

「っていうことがこないだあって、整骨院の闇を感じ(SNSに投稿」

みたいな傾向が見て取れますが、部分部分を見ていくと一見正論ではあります。

私も、実際に見たうえで「そのほうがやすいじゃないっすかあ?」みたいなテンションで聞かれたりしたら、同じ対応すると思います。

しかし、そもそも、その人が自己申告通りの状況か確認しましたか?

確認していないのに、正論(仮)をぶつけるのはアレルギーが過ぎるというものです。

自分ルール適用タイプ

うちは自費なんで・・・

うちは○○なんで、保険も使る症状ですけど自費にしますよ

みたいな自分ルールを適用しているのも間違いではないでしょうか?

現行制度上、「自費専門整骨院」は存在しません。

選べるのは、

患者さんお代わりに療養費を申請する(受領委任払い)

患者さんが全額負担した後自分で保険申請する(償還払い)

どちらにするかだけです。

それ以外の権限は与えられていませんし、選択の余地はないです、現行では。

もしくは、整骨院より権限の低い名称、要するに医療機関ではない名称にすれば、強制的に自費専門にはできます。

整体とかリラクゼーションですね(権限の話をおしているだけなので、どちらが優れているとかそういう話ではないです、念のため)。

浮かびあがってくること

患者さんや、お問い合わせに対して、整骨院側が誠実に向き合っていないことも問題に思えます。

なんでもオッケーはもちろん論外ですが、自分ルールやアレルギー反応も過剰です。

患者さんの質問一つで人間性も誤認してる節すら感じることがあります。

自分たちが何万回経験していることでも、患者さんにとっては初めて乗っ質問の可能性がありますし、初めてではなかったとしても、ちゃんとした対応をされてことがないのかもしれません。

予断を持たずに、是々非々の姿勢で、誠実に向き合いたいものです。

 

 

投稿者プロフィール

院長
院長4F整骨院 院長
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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