広告規制とその変化

2018年、病院の広告ガイドラインが改訂され、いくつかの禁止事項と、解放事項ができました。

一番大きいのが、

サイト(HP)も広告とみなす

という解釈です。

整骨院や鍼灸院などのガイドラインは現在も検討委員会が設置され、現在も協議中です。

で、特に大きな解放としては、自由診療の広告が少し緩み、

湘〇美容外科のコマーシャルが少し変わりましたよね?

今までは好きな言葉だけだったのが、治療価格までTVCMできるようになりました。

それに伴って、禁止事項も当然あり、

患者さんの声の掲載の全面禁止

ビフォーアフター写真の制限付き禁止

がありました。

他の治療院界隈もこの禁止関係には追随していくと思うのですが、結構間違った情報も出ています。

本日はそのあたりについて、先月電凸していた内容を公開します。

なんで今日なのかといいますと、移転関係でバタバタしていたのと、これ系の記事を書くと、なんかよその文句を言っている的な誹謗中傷が微妙に届くのがめんどくて控えていたという側面があります。

そんなわけで本題です。

※現在新ガイドラインは発動していませんが、医師の方で実施されているレベルの話なので、不可避の問題です。

わかってるんだからさっさと消しとくのが一番なんですけど・・・ね?

患者の声の掲載の可否について電凸してみた

先日営業電話かけてきたコンサルがのたまっていたのが、

「広告規制なんてやり方次第で乗り切れますよ!たとえば・・・」

と言い出したのが、

「ホームページに患者さんの声を載せるのは確かに違反になりそうですが、院内に貼る分には問題ないですよ!だって外に出してないんですから広告のはずがありません」

とのこと。

こういう営業がのたもうた言葉は、裏取をしないと見事に担がれてしまうので、電凸しております。

私「・・・とコンサルが言ってるのですが、院内掲示であれば、患者さんの声を掲示してかまわないというのは本当でしょうか?」

厚生労働省「いえ、院内であっても、優良誤認をさせかねないものと考えておりますので、掲示は好ましくないとお考え下さい」

とのことです。

患者さんの声、何があってもダメ確定!!

です。

コンサルが何を言っても、国がだめって言ってますから、ダメみたいです。

移転先では呪符のように患者さんの声を敷き詰めようとしていたのに、計画を変更しなくては(もちろん冗談です)。

もちろん、SNSなどで患者さんが自主的に口コミをしてくれる分には問題はありませんが、謝礼や便宜(施術台の値引きなど)を図った場合も禁止事項に抵触します。

そもそも、患者さんの声の何がいけないのか

引用するとこんな感じです。

上記のうち(2)の体験談(「●●治療を受けたおかげで、こんなに症状が改善しました」などといった患者の声)については、「主観的評価である」「患者への影響が大きい」「著しい誤認を生じさせる可能性が高い」ことなどから広告禁止とされました。医療機関がホームページ等に掲載する場合にとどまらず、例えば「医療機関が費用を払って、個人等のSNS(Facebookやtwitterなど)に掲載を依頼すること」なども禁止対象となります。

主に以下の理由が考えられます。

・公平性を欠く意見の可能性

→患者さん=既に利益関係が生じています。もし、考えたくないですが、原稿の投稿者として名前を貸す、みたいなことを打診されても、今後通ううえで不利になるのが嫌だと思うと応じざるを得ない環境の可能性も否定できません。

また、謝礼が発生しているかどうかで口コミの不自然さは変わってきてしまいますよね。

こういうことは実際あったし。

・マイナス意見の恣意的排除

→口コミサイト様が明言してましたが、マイナス意見を非掲載しています。

また、サイトでチェックした範囲でも、サイトに患者さんの声を載せているところからは、マイナス意見は見つけられませんでした。

全部の院はチェックしていないので、もしあったら教えてください、ここの部分は書き直します(笑)

どのみち大多数のところは、

患者さんの(良い意見を集めた)声

につき、公平性を欠くために、厚生労働省的にもアウトです。

・これがない治療院が良くないところみたいなイメージの懸念

→患者さんの声を設置しないのは、法的に正しいのですが、

設置していないのは自信がないからだ!

患者さんに信頼されてないからだ!

という謎のDISりを書いている人が散見されます。

逆なんですけどね・・・

多分、コンサルはここを誤読している

そもそもなんで院内掲示はオッケーという謎ルールを出してきたのか疑問なんですが、おそらく出元と思われる表現を見つけました。

まず、規制の対象について「広告その他の医療を受ける者を誘引するための手段としての表示」に拡大。ここから、医療機関のホームページや、SNS(Facebookなど)はもちろん、さらに「他者に金銭を授受して自院の紹介をしてもらう」ことなども規制の対象となる可能性があります。例えばマスコミや広告代理店、さらに「アフィリエイター」と呼ばれる、報酬を得てブログなどで広告を行う者なども、規制の対象となります。

一方、▼学術論文や発表▼新聞や雑誌の記事(記事広告は別)▼患者自らが掲載する体験談など(報酬等を得て掲載する場合などは別)▼院内の掲示・パンフレット▼医療機関の職員募集広告―などが、規制の対象外となります。

分抄読会力がある人は一瞬で理解したと思いますが、一応対象部分を強調してみました。

患者自らが掲載する体験談の部分と、院内の掲示の部分が融合して生まれた謎理論です。

院内の掲示物は広告に当たらない、患者さんの体験談(自分で掲載してなければアウトなんですけどね)はセーフ

合 体 ! !

患者の体験談の院内掲示OK!!

ダメですからね?

ちゃんとその下に

って見出しが出てますから。

強制はできないけど・・・民間も

私「管轄外なんで答えにくいと思いますが、国家資格者が民間療法院を開業した場合も同じ解釈でいいですか?」

厚生労働省「指導権限はないですけど・・・同じように考えていただきたいです」

整体院名乗ればOK理論もダメのようです。

ついてに再確認してきましたが、民間療法院(整体院、カイロプラクティック院、リラクゼーション)などで国家資格を標榜する行為も違反になります。

民間療法院は医療行為を行えないため、同じ土俵に載せるべきではないというのが一つ、消費者が、同じ民間なら、国家資格があったほうがすげーと思ってしまうのが好ましくない、どちらも医療行為は違反なのに、ということでした。

今後ますます治療院界隈は、ルールを守らなければ守らないほど規制の類が強化される方向に行くと予想されます。

そこで抜け道を探してはつぶされ・・・みたいなことを繰り返していると、輩認定されかねませんので、明確な違反行為ということが確定した、患者さんの声の掲載は即やめていただきたいです。

まとめ

患者さんの声はなんであろうと禁止

院内掲示ももちろん禁止

民間療法でも原則ダメ

 

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ