景品表示法違反報道から考える整骨院と広告と、優良誤認と

数日前ですが、こんなニュースが出回りました。

文章が短いので全文掲載します。

 

「やせプログラム」「全国1位」根拠なし 接骨院MJG

全国で接骨院を展開する「MJG」(東京都、木崎優太社長)が自社ホームページで説明した「やせプログラム」の施術効果などに根拠がないとして、埼玉県は18日、景品表示法違反(優良誤認)で違反の事実を公表し、同社に取り消すよう命じた。朝日新聞の取材にMJGは「深く反省し、指摘通りに修正する」などと話している。

県によると、MJGは少なくとも昨年11月から今年10月にかけ、「やせプログラム」を受ければ食事指導なしで体脂肪の減少と全身の引き締め効果が得られるかのようにホームページでPR。県が裏付けの資料を求めたが、合理的な根拠を示すものは得られなかった。患者や医師の評価が「全国1位」との宣伝も、客観的な調査に基づいていなかった。このため県は、事実に反して優良と誤認させ、不当に顧客を誘引したと認定した。

MJGは、人気女性アイドルをイメージキャラクターに起用し、ホームページによると、首都圏を中心に177院を展開している。一方、埼玉県の消費生活支援センターなどには同社の高額な施術メニューの解約などの相談が54件寄せられている。(森治文)

これ治療院界隈からするとすごいニュースで、今までサイトは広告じゃない!という観点から、やりたい放題やっているところはやっている(多かれ少なかれレベルはとりあえずおいておきます、患者さんの知る権利にまでかぶってくるので)というところから、景品表示法で処置するという前例が出来たことになります。

これで全国津々浦々の治療院やクリニックのサイトにどのような影響があるでしょうか?という話です。

行政処分だよ

行政処分になると、こんな感じでサイトに載ります。

a  本件役務を一般消費者に提供するに当たり、自社ウェブサイトにおいて、例えば、遅くとも平成30年11月1日から令和元年10月24日までの間、「全国の患者様から選ばれてNo.1お客様『評価』★★★★★」、「全国の接骨院でMJG接骨院は三冠達成!」、「第1位痛みが辛い患者様が選ぶ全国の接骨院技術部門」、「第1位安心安全な骨盤矯正全国の患者様が選ぶ骨盤矯正」、「第1位むち打ち治療に強い接骨院全国の医師が選ぶむち打ち治療」等と表示するなど、あたかも、本件役務について顧客や医師からの評価が非常に高いものであるかのように表示していたこと。

  実際には前記の表示は、平成30年10月に、同社が調査会社に委託しインターネット上で収集した同社を含む整骨院10者に関するイメージ調査の結果であり、無作為抽出方法で相当数のサンプルを選定し、作為が生じないように考慮して行うなど、統計的に客観性が十分に確保されているとはいえないものであった。また、当該調査は、腰痛等の痛みが辛い患者を対象とする調査や、医師資格を保有するか否かの確認をしたうえでの調査ではなかった。さらに、10者のうち同社を除く9者の中には、同社の関連の者が2者含まれている。

b  本件役務のうち「やせプログラム」と称する役務(以下「やせプログラム」という。)を一般消費者に提供するに当たり、自社ウェブサイトにおいて、例えば、遅くとも平成30年11月1日から令和元年10月24日までの間、あたかも、「やせプログラム」を受けるだけで食事指導等も必要とせず容易に体脂肪の減少と身体の全体的な引締め効果が得られるかのように表示をしていたこと。

  埼玉県が「やせプログラム」の内容について、景品表示法第7条第2項の規定に基づき、同社に対し、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ、同社から資料の提出がされた。しかし、当該資料はいずれも、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められなかった。

処分内容は以下になります。

ア  景品表示法に違反する表示を行っていたことを一般消費者に周知徹底すること。

イ  再発防止策を講じて、これを同社役員及び従業員に周知徹底すること。

ウ  今後、同様の表示を行わないこと。

これらをやることを義務付けられるんですね。

景品表示法違反に抵触して処分されると、これらのことが課されることが明確になりました。

前例ってやつです。

ここで治療院界隈の人たちが当該グループを叩くのは結構意味がなくて、ここから学ぶ必要があります。

1、表示の義務付けとなる根拠を提示できなければだめ

口コミNO,1!

選ばれる○○一位!

みたいなランキングを作る場合は、客観性のある統計データが必要になります。

ベストテン作っても、自分たちが調査会社に依頼するなどの、マッチポンプ系は客観性がないということです。

では、口コミナンバーワンってどこで統計とりますか?って話になりますよね?

さらに、今回の記事で大きいのが、

統計とったからって客観性がないのはだーめ

ってことです。

口コミランキングを誇りにしている方は改善ポイントになってきます。

なお、当院は移転前にFACEBOOKページのレビューは一軒もつかなかったことを報告いたします

2、芸能人を広告にするのも厳しい

確か当該グループは、ミサイルの書き込みがすごい人をコマーシャルに起用していた記憶があります(違)。

Itano circus / 板野サーカス

芸能人をコマーシャル起用して、「私はここを選ぶ」的な発言をさせると、

「あ、ここは芸能人がおすすめする整骨院で、他よりすごくいいんだ」

というイメージを抱くことがあるかもしれないので、よろしくないという感じです。

ちなみに、芸能人を起用した病院はありましたが、院名を歌わせるだけでした。

このように、他よりすごいと思われるように見えることを言って回ることを「優良誤認」といいまして、景品表示法上よろしくないです。

3、○○するだけで○○系は根拠を提出しなければだめ

今回だとダイエット系ですけれど、もちろん他の表現でも一緒でしょう。

ただし、何でもかんでもダメなわけではなくて、客観的な根拠を提示できれば良いとされています。

 

4、医師が選ぶむち打ち治療、○○が認める○○系もダメ

交通事故系は大体ダメなんですけど、医師が選ぶ系の記載も問題がありそうです。

医師が自分のサイトやブログなどで書く場合は口コミにカテゴライズされると思いますが、そうでないならダメかなと。

もちろん同業者推薦も一緒です。

あ、医師が自分でおすすめするならと書きましたけれども、そこに金銭が発生したら・・・だめよ。

 

これは対岸の火事か?

これは文句言いたいだけの人にとってはメシウマ案件かもしれませんが、大体の人にとってかなり考えさせられる出来事です。

前例が出来た

ということです。

これで、ちぇけらしてアーイされる可能性が跳ね上がりました。

怒られるまで放置するのか対策するのか?というところですが、対策はすべきだと考えます。

それは歴史が証明しているからです。

 

今までの界隈(+コンサル)パニックの足跡をたどる

健康保険でチェックがちゃんと機能しだす

保険が厳しいから交通事故だ!交通事故は自由診療だ!(実際は違いますがとりあえず最大公約数)

損保会社がちゃんとチェックして逮捕が出だす

これからは自費だ!

整体院だと医療行為不可能

A,そんなの知るか!病院では治せないし整骨院では電気かけるだけだ!患者さんのためだ!

B,整骨院は不正ばっかりだガー

今ここ

となれば当然次は景品表示法が襲い掛かってきます。

次にとる選択肢は何でしょうか?

周回遅れのコンサル「サイトは広告じゃないから何かいてもいいんですよ(にっこり)」

ではないかと予想しておきます。

そして、このやり口をスタートでつぶしたのが今回の景品表示法です。

 

じゃあどうする?

今までサイトは広告じゃないというところだけが独り歩きをしていましたが、景品表示法が機能していることを皆さん思い知ったころです。

広告についての話し合いで少し緩和する可能性があったのですが、

整体を取り締まれ!で時間を空費してあまり効果がない

可能性が高いです。

ではなぜそんなにサイトに手付かずな時期が長かったのでしょうか?

色々要因はあると思いますが、

患者さんの知る権利に配慮していた

ことも一因としてあるのではないでしょうか?

厳格運用していたらとっくにトールハンマーが落ちまくっていたはずのところを、患者さんが治療院を選べない、わからないということがないように配慮した側面を忘れてはいけないと思います。

ここを意識しながら、行き過ぎているところを自主規制、というのが一番望ましい形かと思います。

 

まとめ

対岸の火事、明日は我が身

患者さんの利益を損なうような行為はするな

優良誤認、私見に出るぞ覚えよう

エキテンシステム、とりあえずいったん終了のお知らせ

投稿者プロフィール

院長
院長4F整骨院 院長
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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