【整骨院?】交通事故の患者さんの通院先は誰が決める?【病院?】

患者さんの通院先は誰が決めるんでしょうか?

患者さん自身です、そうです。完。

じゃなくて・・・っていうのが今日の話です。

健康保険や交通事故なら条件は付くよ

完全に患者さんの意志で通院先を決めていい場合は、自費に関してです。

健康保険や交通事故の場合は、条件が付きます。

健康保険・・・国や保険者が許可する医療機関

交通事故・・・相手方が納得する医療機関

???ってなっている方がいそうですが、こんな感じです。

例えば患者さんが健康保険を希望しても、病気の患者さんや慢性痛の患者さんは病院でしか診られません。

また、美容外科一本の病院は健康保険が一切使えません(病気でも)。

交通事故の場合は、必要かつ妥当と客観的に判断できるもののみ相手方が対応するのがセオリーになりますので、

「患者さんが選ぶ権利があるんだから、気にせずうちにきてください!」理論はあまり意味を持ちません。

では、交通事故の場合で相手方が難色を示す整骨院はどんなところでしょうか?

気が付いた方のために補足しておくと、病院の条件まではわからないので、ここでばっさり整骨院にかじを切ります。

話が通じない整骨院

・自由診療だ!

・患者さんがかわいそうだから認めろ!

・患者さんが苦しんでるのに冷たい奴らだ!

みたいな熱血房総半島感がある整骨院は話が通じないので、基本は敬遠されます。

実際、交通事故受賞後に、娘の出産の付き添いで行った先の整骨院受診を相手方に断られたケースが存在します。

 

病院に行かせない整骨院

病院に行かせない整骨院の場合、患者さんの状況を診断できる人間が存在しないために、敬遠傾向が出かねません。

最初と最後だけ行かせる整骨院も同様です。

 

病院に行かせる意味を理解していない整骨院

これは、ちょろいからと逆に断られないかもしれませんね(笑)

あんまり病院に行かせない

そもそも行かせない

となると、診断が弱いので、相手方が対応したくてもできませんし、対応したくない場合は舌なめずりです。

交通事故大体3か月って発信していたり、言われたりすることが多い人は、ちょろい相手として認識されているかもしれません。

その際に、被害を被るのは当然患者さんなので、知識武装は必要かと思います。

基本は強権発動しないけど

よほどひどい事績でもなければ、あそこにはいかないでくれとか言われることはないと思いますが、

・感情的に損保会社に対応している

・提出書類のレベルが総じて必要要件を満たしていない

・患者さんの方に問題があるケース

の場合は、注文が付くことがあるかもしれません。

注文が付いた場合、やり方や考え方を見直してみましょう。

治療院側の「患者さんが行きたいところを決める権利があるんだ!」の論拠

実は確固たる論拠で、患者さんが自由に医療機関を選び放題できる権利はなかったりします。

一応、それに該当すると考えられているのがリスボン宣言です。

虎の門病院さんのサイトのまとめがみやすいので引用します。

「患者の権利に関するWMAリスボン宣言(世界医師会)」の精神のもとに患者さんの権利を十分守り最良の医療を提供することを旨とします。なお、リスボン宣言の要旨は以下のとおりです。

  1. 【良質の医療を受ける権利】差別なく良質かつ適切な医療を受ける権利があります.
  2.  【選択の自由の権利】担当の医師・病院を自由に選択し変更する権利、いかなる治療段階においても他の医師の意見を求める権利があります.
  3.  【自己決定の権利】自分自身に関わる自由な決定を行うための自己決定の権利があります. 医学研究・医学教育に参加することを拒否する権利があります.
  4.  【意識のない患者さん】患者さんが意識不明の場合、法律上の権限を有する代理人からインフォームドコンセントを得たうえで治療を受ける権利があります. 代理人がおらず緊急性を要する場合には、患者さんの同意があるものと推定して治療を受ける権利があります.
  5.  【法的無能力の患者さん】患者さんが未成年あるいは法的無能力者の場合、法律上の権限を有する代理人の同意が必要ですが、患者さんの能力が許す限り、その意思決定に関与する権利があります. また、法的無能力の患者さんが合理的な判断をし得る場合、代理人への情報開示を禁止する権利があります.
  6.  【患者さんの意思に反する処置】患者さんの意思に反する検査や治療は、特別に法律が認めるか、医の倫理の諸原則に合致した場合にのみ例外的に行われます.
  7.  【情報に対する権利】医療上の記録に含まれる自己の情報を知る権利、医学的事実を含む健康状態に関する説明を受ける権利があります. 例外的にその情報が患者さん自身の生命・健康に危険をもたらす恐れがある場合は除きます. また、必要があれば自分に代わって情報を受ける人を選択する権利があります.
  8.  【守秘義務に対する権利】患者さんの健康状態・症状・診断・予後および治療について個人を特定しうるあらゆる情報、ならびにその他の個人の全ての情報は、死後を含めて守られます. また、個人を特定しうるあらゆるデータおよび細胞・組織・臓器などは保護され、適切に保管されます.
  9.  【健康教育を受ける権利】健康的なライフスタイルのための教育や、疾病の予防・早期発見についての教育を受ける権利があります.
  10.  【尊厳に対する権利】尊厳が守られる権利、苦痛を緩和される権利、人間的な終末期ケアを受ける権利があります. 患者さんの尊厳とプライバシーが守られることは、医療と医学教育の場において常に尊重されます.
  11.  【宗教的支援に対する権利】信仰する宗教の精神的・道徳的慰問を受けるか受けないかを決める権利があります.

で、少し難しい話になるのですが、これを批准している国は法的拘束力を持ちますし、そうでなければ個別解釈になります。

数日間調べてみましたが、日本がリスボン宣言を完全に批准しているという記載は見当たりませんでした。

余談ですが、私(院長)1981年生まれなので、リスボン宣言世代ということで、頑張ります(謎)。同年齢は田中マルクス闘莉王です。

ということは、何でもかんでも好きなところで医療を受ける権利を完全には保証しない状態と言えます。

※違ったらソースください、飢えてます。

なので、問題がなければ別に医療機関の選択に口を挟まれることはありませんが、はさまれる場合もありますし、交通事故の場合は相手方も介在するので、問題があると思われる医療機関の受診は渋られても仕方ないでしょう。

じゃあどうすればいいのさ

特に対策はないです。

各種、特にお金に関するルールや、刑事罰に該当する部分のルールをしっかり守ればよいでしょう。

しいていうなら、過剰な権利を主張しないことですな。

大体墓穴掘ります。

逆に「あ、じゃあちゃんとやりますか?」って言われたらもろもろめんどくさいと思うんですけどね。

まとめ

自由に医療機関を選ぶ法的根拠はないっぽい

権利を主張しすぎると墓穴を掘る

3か月でどうこう言われてるところは多分ナメプ対象

 

投稿者プロフィール

院長
院長4F整骨院 院長
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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