新聞を読んだり、ネットニュースをお読みの方はご存知かもしれませんが、一昨日こんなニュースがありました。

鍼灸接骨院展開のアトラを元加盟店が提訴「説明が虚偽」

こちらの会社が、フランチャイズ展開に参入すれば儲かる的な説明をされた経営者達が、実際にその数字と程遠かったことで、話が違うじゃないかと提訴したようです。

さて、この場合、この会社と、経営者、どちらが良くないのでしょうか?

両方ですよね。

今日はコンサルの言いなりになるという名のギャンブルについて考えてみたいと思います。

ちなみに、アトラさんは、保険請求の代行もしていて、今所属団体の対応があんまり悪かったら、レセコンが使いやすそうなので乗り換えを検討している団体の一つです。

記事から読み解く、コンサル側の誘い文句、非があるやなしや

まず、記事を引用してみたいと思います

原告は契約前、アトラ側から「既存店舗は全店黒字」「一部の例外を除き、月の平均売り上げは350万円以上」などの説明を受けたものの、実際の売り上げは説明を大きく下回り、損益分岐点を超えることもままならなかったという。原告らの主張によると、2016年4月時点で営業していた77店舗のうち、月の平均売り上げが350万円以上だったのは13店舗で、残り64店舗は下回っていた。原告側は「アトラが虚偽の情報を提供し、契約の判断を誤らせた」などとしている。

この部分ですが、ポイントは、

・大多数の整骨院が350万円を月に売り上げ

・すべての既存の院は黒字

というところですね。

文章を読む限りでは、「マナー的には良くないが、詐欺とは言えない」レベルです。

まず、記事を見る限り、既存の院で赤字という情報が出ていないという事は、その時点では黒字のところが多かったと推測できます。

また、350万円の売り上げというのは、そもそも何人スタッフがいて、どの広さでやるかで難易度が変わるため、そういうデザインでなければ基本的に難しいのではないかと思われます。

さらに、350万円という数字を売り上げたとして、各出費がそれを上回れば意味はないです。

また、それ以降に出したところが赤字だったとして、既存が黒字という表現は一切嘘ではありません。

新規が黒字の保証はないのですから。

ただ、見せ方の問題で非が認められるかもしれません。

そーすはこちら

やり方云々については、よそ様の批評をしたいわけではないので割愛します。

経営者側が判断を誤らせた理由とは?

記事には載っていないのですが、このタイプの営業の誘いを受けて整骨院を経営される方の中には、他業種の方も含まれています。

なぜそういう事を言えるかといいますと、当院にも営業がいらして、そのようなことを言っていたからです。

もし、この情報が違った場合、当院は営業に嘘をつかれたことになります。

で、上記の数字の話はやはりかなりパワープッシュされました。

しかし、今まであまたの失敗をしてきた経験があるため、当院はお断りをした経緯があります。

断った判断は、

実際この目で見た

ことによります。

九州(これは営業来る前)、埼玉、東京と見たのですけれど、まず思ったのは、

初期費用半端ない

でした。

敷地の広さと、ベッドの数や治療機器の数、受付回りなどを考えると、私の払える額ではないレベルでした。

となると、払ったお金が返ってくるのはいつの日か・・・という計算もしなければならないですが、少し年齢が上の方だと、そもそも整骨院が何なのか詳しくご存じない方も多い(整骨院、患者さん側ともにその傾向はあります)ので、

・整骨院保険使えて安いから人が来るだろう

・自費のコンサルもしてくれるならより行けるだろう

と思うと、厳しいかもしれません。

記事を読む限り、著しい赤字だったとは読み取れなかったので、設備の減価償却的な部分で厳しかったのかもしれません。

現状整骨院は、昔からそうなんですがなんでも保険を使えるところではありませんし、無理くり使ったところで、

・不支給

・返金

という憂き目に遭ったり、悪質な場合は

逮捕

が待っています。

なので、いい加減にやろうとすると常識をもった資格者をそろえるのが難しく、今度はそこの出費も考えなければならなくなります。

目の当たりにした取扱の実態については、上述の理由で割愛します。

ちなみにフランチャイズに関するPDFを見つけたので張っておきます

http://franchiselegal.web.fc2.com/document/uriageyosoku.pdf

個人院とフランチャイズは相性がいいかどうか

これはきっぱり悪いと思います。

数をたくさん出して、ある程度の成功を収めているという事は、すでに手法が確立されていることを意味しています。

となってくると、

言われた通りできるかどうか

それでうまく行くかどうか

という壁が立ちはだかります。

言われた通りを崩すなら、大金をかけて動くのは危険すぎますし、それが自分達にとってうまく行った結果を残せるかはまた別の話です。

逆に、あまりこだわりがなかったり、経験の浅いスタッフを大量に抱えたグループ院が戦略的にやる分には効果が見込める気がします。

ある程度のお金があって、言われた通り徹底出来て、リスクヘッジの意味で何院かもてる、そういう人がやるべきやり方かもしれませんね。

まとめ

決めるのは自分

過去の成功は未来の成功を保証しない

っコンサルに乗るかは自己責任

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません