怒りの週刊現代

週刊現代、というか、そこに寄稿している伊集院静さんが怒っております。

なぜ日本の病院は、患者をこんなに待たせて平気なのか

約2時間待たせておいて3分の診療で終了、会計でも待たせされたとのことで、

小娘に舐められ、挙句、支払いでまた待たせられて、人間に対する扱いではない。
どこの大学病院とは書かぬが、新橋のG恵大学病院の関係者よ、こういうやり方を当たり前と考えているなら、天罰が下るよ

と、どこの大学病院かをほぼ明記して怒っておられます。

彼がそのくらい待っているということは、そのほかの方もそのくらいの待ち出ていることになります。

その病院に行っている患者さん全体が、人間に対するものではない扱いを受けているという怒りなのでしょう。

では、この怒りが正しいのか、対策がないのかを考えていきたいと思います。

2時間待たせて3分診療とは舐めたものだな!が正しいかどうか

日本の保険制度は国民皆保険と呼ばれるものです。

身分や職業にかかわらず、だれもが等しく一定水準の医療を受けることができる制度です。

平等っていうやつですね。

平等につき、著名人でも私のような一般ピーポーでも、同じ症状であれば、同じように待って、同じような診察を受けます。

※自由診療の病院は別です。

記事からでは、意図的に長時間待たされたという状況が連想できなかったので、この平等に医療が受けられるという観点から考えてみましょう。

大概の人が2時間くらい待たされて、3分診療だとします。

またせるな、もっとちゃんと見ろというのが

怒っているのは伊集院氏だけではない。読者からも「伊集院さんの言う通り。病院は患者をなんだと思っているんだ」と大きな反響があった。

週刊誌の読者からも大きな反響があったそうなので、仮にほかの患者さんを含めた総意だとします。

この週刊誌は、よく誰だかわからない実在してるかすら怪しい関係者が出てきたり、数字や具体名を出さないとかはとりあえず考えないで話を進めていきますね。

この段階で、この要求が矛盾していることがわかります。

またせるな、ちゃんと診ろ。

どちらかしかできませんよね。

待たせないようにする方法は、

・医師を増員する

・案内システムを効率化する

・診察時間を削減する

くらいの手立てになると思いますが、すぐに取り組めるのは診察時間の削減です。

一方で、ちゃんと診る場合、

・診察時間をしっかりとる

・医師を増員する

の2つになります。

これも、医師の数問題が解決できなければ、診察時間をとる=待ちが長くならざるを得ません

これは平等な医療制度のため、仕方のない部分です。

さらに、日本は人口1000人当たりの医師の数も少ないです。

OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、人口1000人あたりの医師数は日本が2.4人なのに対し、ドイツ4.2人、フランス3.4人。

です。

ドクターの数が圧倒的に不足しています。

そして、もうかっているかといえばそうでもありません。

面白い記事がありましたので、そこから引用します。

ドイツと日本の医療制度の比較です。

日本の医療制度の問題点
最近医療問題をテーマにした記事が新聞を
賑わせているが、まず、私が考える日本の医
療制度の具体的な問題点をあげ、それに対し
世界の医療制度の特徴を述べる(表1)。
第一の問題点は、病院が特殊化・集約化さ
れていないことである。例えば、新しい機器
の導入にしても、日本全国の大学病院が一斉
に導入するため、各医療機関でのその機器を
使った手術の回数が少なくなってしまう。よ
って高額な機器では、原価は回収されず、機
器を使う者の医療技術も向上しない。これは、
患者主体の治療を進めていくうえで大きな問
題である。
第二の問題点は多くの大学病院は年間10億
円以上の膨大な赤字を抱えていることである。
病院経営は税金からの助成金に支えられてい
るのが現状であり、利益水準は低い。結果と
して先進的な機器を購入するタイミングが遅
れるなど、病院の経営管理の立ち遅れから、
イノベーションの欠如を招いている。

個人病院や診療所を含まない話ですが、

大学病院がもうかっていない件

ちょっとこの記事古い(2000年代前半)なので、今はまた異なっているかもしれませんので、今年のニュースを調べ・・・

日経新聞から

国立大学付属病院長会議は2018年7月9日、17年度の国立大学付属病院の決算概要を発表した。それによると、全国45の国立大学付属病院(歯科系2病院、研究所付属病院1病院を含む)を合計した病院収益は前年度比406億円増の1兆1040億円。運営費交付金は同12億円減の1216億円。一方で人件費や診療経費が同437億円膨らんだことから、経常利益は同18億円減の296億円となった。個別にみると45病院中6病院が赤字で、うち3病院は2年以上赤字が続いているという。

と、医師が足りないわ利益出てないわとなっています。

平等に医療を受けられる反面、料金が安価の為

そうなっていると、小娘が患者をなめているという図式は成り立たない気がします。

これだけたくさんの患者さんを診て、待たせながら一生懸命やってても赤字な大学病院が存在するという事態です。

ということは、人員増員は無理筋と言わざるをえない状況かと。

だって赤字ですから。いつの世も人件費半端ない無常です。

実際この記事中でも、医師が悲鳴を上げてるさまが見て取れます。

「患者さんが多すぎるので、時間がかかるのは仕方がないんです。救急患者が運ばれてくることもあるし……。

こっちも一生懸命やっているんですけど、一人一人丁寧に説明していると、ますます時間がかかってしまう。熱心な医者ほど待ち時間が長くなるというジレンマもあります」

という状況で、今の状況では、

懸命にやってようやく2時間待ちで何とか案内できている

というのが現状な気がします。

しかし、この記事は悪意が半端ないため、この医師の談話の前の表現はこうです。

この説明のどこが、悪びれる様子もなくとなるのかという、記者の読解力に対する疑問までわいてきました

では、この状況を打破する方法はないのでしょうか?

ファストパス的な予約制度、あります。

細かい説明は五本木クリニックさんのブログがわかりやすいと思うのでそちらにお譲りして、

要するにファストパス制度みたいなもんだとご理解頂ければよいかと。

この制度を使う場合は、予約時間から30分以内に案内することが約束されていて、診察も10分以上かけなければいけないルールになっています。

また、これは自由診療だけでなく、保険診療でもご利用できます。

導入している病院の方がまだ少ないのですが、待たずに、しっかり見てもらいたい人は利用すべきでしょう。

値段はピンキリです。

今のところ540円から14000円まで幅があります。

この制度を利用すれば、30分以内に案内してもらえて、10分以上見てもらえます。

伊集院静さんが名指しで批判した病院にはこの制度はないので、順天堂大学医学部付属順天堂医院なんていかがでしょう?

サービス業の最たるディズニーやUSJも、支払う料金で待ち時間が変わるので、「料金で待ち時間が変わるなんてけしからん!」とはならないですよね。

草加市には制度対象病院はあるか?

調べた範囲では、ありませんでした。

草加市内の病院は、予約を取って、皆さん平等に並んで一定水準の医療を受ける形になるようです。

整骨院には予約料金制度はあるの?

一般的には予約料金をしいているところはなさそうです。

キャンセル料の規定があるところはあるみたいですね。

指名料をとっている整骨院ならまれにあるようです。

全国展開しているグループとか、リラクゼーションも運営しているグループにある傾向かなと思われます。

ちなみに、リラクゼーションの方では指名料金が発生するケースはそれなりにあるようです。

まとめ

病院によっては待たない制度はある

もちろん料金は別途かかる

大学病院は儲かっていないので、上から目線なんてとんでもない話

 

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません