ずばり、保険を取り扱っているから

整骨院で逮捕が定期的に出る理由はたった一つ、保険を取り扱っているからです。

保険というのは、国の税金を扱います。

労災も労働基準監督署の審査を受けます。

交通事故・・・はちょっと違いますが、審査は一番厳格です。

税金を取り扱いますから、ルールにのっとって行わなければなりません。

ルールに違反することで逮捕されます。

それ以外に逮捕されることも当然ありますが、それはどの業種でも捕まる罪状なので、本稿では触れません。

では、なぜ税金を扱っていて逮捕案件が出るのでしょうか?

数はあまり問題ではないっぽい

ちょうど杉本先生のブログが昨日出てましたが、逮捕のニュースとワンセットで、資格者の急増が取り上げられることが多いです。

ただ、資格者の急増自体はさほど問題ではないと考えます。

もし数の増加で考えれば、もろもろの数字が爆増していなければ不自然です。

厚労省のPDFから画像を拝借します。まず、医療費全体と整骨院の割合です。

医療費に占める割合と、伸び率ですが、医療費は減少しています。

鍼灸やマッサージが伸びていて、全体の医療費も上がっている中でこれはかなり目立つ感じです。

では人数が減ったのでしょうか?

めっちゃ増えてます。

整骨院の資格者の数は年間3000人ペースで増えていますし、施術所も壮絶な勢いで増えていますが、

上のグラフの通り、医療費全体は減少しています。

2年間で8000人増えてるのに医療費は200億円減少しています。

整骨院の医療費めっちゃ減ってる!

ということで考えれば、人数はあまり関係ないように思います。

では、何が問題なのでしょうか?

先輩たちが制度を知らなかった問題

とどのつまり、ベテランの先生、昔からやっている方々の代では制度に関しての教育が行われていなかったのが問題だと推測します。

諸先輩方の技術は素晴らしく、包帯の固定や骨折の整復(骨を接ぐ)、脱臼を整復する等の技術は、当時の臨床数もあると思いますが、現在の資格者をはるかにしのぐ経験と実績があります。

しかし、その時代に、本来なくてはいけなかったことが伝わっていなかったために、大問題が今日まで続いています。

それが、保険取り扱いについての知識、教育の不足です。

何が健康保険が使えて何が使えないか、諸先輩方は調べていない人や、厚生労働省の通達を見ていない人は知らなかったのです。

何なら知っててやっている人もいたかもしれません。

でも昔はそれほど問題にはなってなかったよね?という意見も複数頂いたので回答しますと、

昔は保険の請求に対してチェックが機能していなかったので、さほど問題ではありませんでした。

なぜチェックが機能していなかったのでしょうか?

昔は整骨院の保険取扱のチェックが機能していなかった理由

上のグラフで見てもらった通り、整骨院の医療費に占める割合は1%前後、現在はそれ以下です。

同じようの保険請求が上がってきたときに、99%のチェックをしっかりするのと、1%をチェックするのでは、前者の方が圧倒的に効率が良いですよね?

というわけで、おそらく優先順位が低かっただけなのではないかと思います。

で、医療費が高騰してきて、1%もチェックしてみたところ・・・

あれ?整骨院の皆さんルールご存知ですか?なレベルで肩こりが保険だったりとか諸々あった感じだったので、本腰入れてチェックしだしたのが発端のようです。これはどこかの団体の人が以前に多様なことを言っていた記憶もおぼろげにあります。

今まで放置していたものをチェックしただけで、逮捕者が出るレベルでルールを知らない人たちがいたのです。

そして、問題はもう一つあります。

患者さん寝耳に水問題

チェックが入ることにより、今まで使えていた症状で健康保険が使えないという現象が起きてきます。

そうすると患者さんパニックです。

更にパニックなのが、これを知っているところと知らないところがいまだにあるという事です。

例えば、当院に入ってくるなり、保険証を出して、微笑みながら、

「肩こり!」

という人が定期的に来るのですが、肩こり自体は健康保険が使えないと伝えると、結構他ではできたのに的な苦情をもらうことがあります。

そして、あそこでは肩こりダメだったから○○に通っているという話を食事中聞いたりします。

これは2018年現在でも起きています。

整骨院側の対応がまちまちなので、患者さんに伝わるわけがなく、整骨院よくわからない問題です。

結果、整体院と区別がつかなくなる

今ここです。

もうどうしようかって感じですが、全員を対象に免許更新研修的なことをやらない限り難しいのかなという気もしています。

後は、利用する皆さんで、肩こりは保険が使えないという事を周知していただき、そういう事で保険証を出すように言う整骨院は避けるようにしてもらうと、少し結実は早いのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
けやきの森整骨院院長。
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
身体に役立つ情報と、整骨院の本来のルールを発信し、間違った利用(肩こりで健康保険など)をなくし、筋肉、骨の専門家として整骨院が信頼されるよう取り組んでいる。
2017年ズボン3本破壊、チャック一回破壊(不可抗力)。
元読書家で歴史小説に目がない人。
少年・青年漫画限定で意味不明に詳しい。
同名の整骨院の活動には関与していません