新型コロナウイルスは、4月から減少傾向が出ていましたが、だんだん顕著になってきましたね。
でもこわいよ、という方もそれなりいらっしゃると思います。
では、より怖い感染症について、この際しっかり考えて防いでいきましょう。
比較対象として、新型コロナウイルスの202年5月9日の状況を載せておきます。
上のグラフを見て、すごい怖いなと思った人は、今日紹介するもののほうがより怖いなということが理解できると思います。
結核
結核はいまだに恐ろしい感染症です。
より引用します。
Q流行状況はどうなっているの?
A今でも年間約17,000人の新しい患者が発生し、年間で約2,300人が命を落としている日本の最大級の感染症です(厚生労働省:平成29年結核登録者情報調査年報)。さらに世界に目をむけると、毎年実に160万人(HIV陽性者含む)も結核で亡くなっています (WHO, Global Tuberculosis Report 2018)。
単年ではなく、毎年日本で17000人が発症し、2300人がなくなっています、恐ろしいです。
ちょうど昨日現在の新型コロナウイルスの延べ人数より年間の患者数が1200人多く、死亡者数は5倍です。
特に、新型コロナウイルスと違い、若年層にも死者が出ます(新型コロナウイルスが若年層で死者ほとんどいないのはグラフを参照してください)。
20代以下にとっては結核の方が恐ろしい病気と言えるでしょう。
予防
BCG注射を受けましょう。
ワクチンや予防接種が怖いという方もいますが、2020年5月9日現在の新型コロナウイルスの4倍近くの死者がいる恐ろしい感染症なので、命には代えられません。命は大事です。
子宮頸がん
日本国内で年間約1万人が罹患し、約2800人がなくなっています。
人から人に感染するということを知らない人もいるかもしれません。
先ほどの結核よりも致死率が高く、女性しかかからない面を考えると、罹患率は変わらないものと考えられますし、人口比率を考えると結核より死亡リスクが高いと考えられます。
また、進行の度合いによっては子宮の摘出をしなければならないこともあり、人口減少の危機にある日本において、最も怖い病気の一つと言えます。
予防
比較的予防で発症は劇的に抑えられると考えられている疾患の一つです。
ワクチン接種による発症率の抑制は明確に表れており、詳しくはこちら産婦人科学会のサイト参照ですが
このように、ワクチン接種さえしていれば抑え込める類の疾患なのですが、
1)日本で承認されているHPVワクチンはどのようなものですか?
国内で承認されているHPVワクチンは2価と4価の2種類があります。2価ワクチンは子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。一方4価ワクチンは16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。これらワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。現在世界の80カ国以上において、HPVワクチンの国の公費助成によるプログラムが実施されています。なお、海外ではすでに9つの型のHPVの感染を予防し、90%以上の子宮頸がんを予防すると推定されている9価ワクチンが接種され始めていますが、日本ではまだ承認されていません。
2)HPVワクチンの効果は国内外でどのように示されているのですか?
HPVワクチン接種を国のプログラムとして早期に取り入れたオーストラリア・イギリス・米国・北欧などの国々では、HPV感染や前がん病変の発生が有意に低下していることが報告されています。これらの国々では、ワクチン接種世代と同じ世代でワクチンを接種していない人のHPV感染も低下しています(集団免疫効果といいます)。またフィンランドの報告によると、HPVに関連して発生する浸潤がんが、ワクチンを接種した人たちにおいては全く発生していないとされています。
最近の報告では、HPVワクチンと子宮頸がん検診が最も成功しているオーストラリアでは2028年に世界に先駆けて新規の子宮頸がん患者はほぼいなくなるとのシミュレーションがなされました。世界全体でもHPVワクチンと検診を適切に組み合わせることで今世紀中の排除が可能であるとのシミュレーションがなされました。日本においてこのままHPVワクチンの接種が進まない状況が今後も改善しないと、子宮頸がんの予防において世界の流れから大きく取り残される懸念があります。
一部ワクチンの承認が遅れており、また、いわゆる副反応関連で感情的に反発もあるため、国はワクチン接種を求めているが積極的に勧める活動をしないという謎な姿勢をとっています。
特に、摂取時期が大事なワクチンのため、子どもを持つ世代の親の認知とリテラシー向上がカギとなりそうです。
確かに怖い面もあるかもしれませんが、2020年5月9日現在の新型コロナウイルスよりも年間死者数が多く、子宮摘出による人口減少リスクまで考えると予防するしかないように思います。
命には代えられません。命は大事です。
肺炎
新型コロナウイルスによる肺炎ではなく、全体的な肺炎についてです。
人口動態統計からみた肺炎の死亡者数というPDFに驚きの数字が出ておりました。
死亡者数のけたが違います。
2016年には男子65,636人,女子53,664人になっている.
肺炎による死亡者は,2030年には男子54,000人,女子42,000人程度まで減少すると予測される.また,誤嚥性肺炎に
よる死亡者は,2030年には男子77,000人,女子52,000人程度まで増加すると予測される.
恐ろしい数字が出てしまいました。
そして、肺炎の死亡者数の大半が65歳以上になります。

新型コロナウイルスによる死者は高齢の方が多いというのは、先ほどのグラフでも明白ですが、肺炎自体がそもそも年配の方に圧倒的に死者が多い疾患です。
2016年段階で、年間死者数が2020年5月9日までの新型コロナウイルスの死者数の200倍ほどもあります。
新型コロナウイルスによる死者も若年者には全くなかったというのは、肺炎の性質があるからかと思われます。学校の自粛の意味とは
予防

肺炎球菌の予防接種があります。
あってもこの死者数というのは恐ろしいですね。
また、禁煙も予防としては効果的と思われますので、新型コロナウイルスが怖いという人はまず禁煙から始めたほうがいいかもしれません。
命は大事です。命には代えられません。
インフルエンザ
確率なんかどうでもいい!数が多いほうが怖い!という方にとってはインフルエンザの方が、日本国内での新型コロナウイルスよりも怖いかもしれません。

毎年3000人がなくなっており、さらに、肺炎や髄膜炎などの関連死者数は一万人に上ると言われています。
こちらも予防接種で感染は0には出来ませんが、増殖を抑えて死亡率、重症率を引き下げることが可能です。
毎年インフルエンザの予防接種は不要だ!製薬会社の陰謀だ!という人が現れますが気にしてはいけません。命には代えられません。命は大事です。
番外編:喫煙
これ自体は病気ではありませんが、喫煙における死亡者数はなかなか大変なことになっています。
https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/dl/120329_1.pdf
↑は厚生労働省のものですが、
図で見ていることに補足はいらないと思います。
そういうことです。
吸ってない人も受動喫煙により年間で、新型コロナウイルス2020年5月9日現在の13倍くらいの死者が出ています。
現代の世の中には、吸わない人に迷惑をかけないように吸っている人はだいぶん増えています。
それでも自分に発生しているリスク、無遠慮に吸うことで回りにかけているリスクは考えたほうが良いと思います。
なお、喫煙後の呼気にも成分が一定時間残存するため、電子タバコも同様ですが、吸った直後に赤ん坊に至近距離で接するのはかなりの虐待行為だということは覚えておくべきです。
https://www.kenko-chiba.or.jp/cyousa/journal/vol08/01/10.pdf
なお、痛みが取れにくい人も、タバコと関連があります。

タバコをやめるのは厳しいかもしれませんが、命には代えられません、命は大事です。
まとめ
より死亡率の高いもの+番外を紹介してみました。
これらの感染症の段階でロックダウンとか起こされていたら、とっくに国が滅んでいたかと思うと恐ろしいですね。
投稿者プロフィール

- 4F整骨院 院長
- 4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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