お電話での問い合わせでたまにあるのが、「首をポキポキしてほしい」というものです。

なぜか1回で治りますよね?というセットがありますが、当院の見解を述べたいと思います。

※当院の見解であり、他院の行動を掣肘するものではありません、念のため。

結論

現在はやるべきではないと考えています。

民間ではなくDCの下で研修をスタッフ全員が行いましたが、現状では当院ではやらないという結論になっております。

首ポキポキってどういう技術?

いわゆるカイロプラクティックの技術の一つです。

筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(アジャストメント)を含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーション(神経系の働きを妨げ生理学的変化を起こす因子)に注目する。

(世界保健機関, 2005年)

ざっとまとめると、筋肉と骨に対してアプローチする医療行為の一つです。

日本では国家資格ではないため、技術者の知識、技術ともにピンキリの傾向があります。

アメリカではカイロの専門課程を修了した人にDCという学位を授けます。

他の国でも個別に学位を授けたあと、試験に合格した人に資格を与えるというのが一般的です。

上述した通り、日本では国家資格としての整備がないため、安全性が疑問視されています。

何故国家資格がないと安全性が確保できないかというと、その資格に必要な知識と技術の水準がバラバラなためです。

自称俺うまいは医療の世界ではだめです。

何故なら、命がかかっているからです。

厚生労働省の見解

厚生労働省では、カイロプラクティックをこのように定義しています。

2 いわゆるカイロプラクティック療法に対する取扱いについて

近時、カイロプラクティックと称して多様な療法を行う者が増加してきているが、カイロプラクティック療法については、従来よりその有効性や危険性が明らかでなかったため、当省に「脊椎原性疾患の施術に関する医学的研究」のための研究会を設けて検討を行ってきたところである。今般、同研究会より別添のとおり報告書がとりまとめられたが、同報告においては、カイロプラクティック療法の医学的効果についての科学的評価は未だ定まっておらず、今後とも検討が必要であるとの認識を示す一方で、同療法による事故を未然に防止するために必要な事項を指摘している。

こうした報告内容を踏まえ、今後のカイロプラクティック療法に対する取扱いについては、以下のとおりとする。

(1) 禁忌対象疾患の認識

カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当ではないこと。

(2) 一部の危険な手技の禁止

カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。

(3) 適切な医療受療の遅延防止

長期間あるいは頻回のカイロプラクティック療法による施術によっても症状が増悪する場合はもとより、腰痛等の症状が軽減、消失しない場合には、滞在的に器質的疾患を有している可能性があるので、施術を中止して速やかに医療機関において精査を受けること。

(4) 誇大広告の規制

カイロプラクティック療法に関して行われている誇大広告、とりわけがんの治癒等医学的有効性をうたった広告については、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第十二条の二第二項において準用する第七条第一項又は医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第六十九条第一項に基づく規制の対象となるものであること。

この中に、一部の危険な手技という項目があります。

その中に、頸椎の急激な回転伸展操作という項目があります。

首をポキポキする施術というのがこれに該当します。

 

効果はどうなの?

効果自体は高いという一面があります。

しかし、その分リスクが高いのです。

ということは、そのための技術と知識の担保がないとやったらまずいわけです。

では、やっていい人は日本にいるのでしょうか?

 

DCを探せ

DC(ドクターオブカイロプラクティック)を持った人を探してください。

学位を持っている先生は、名前の横にDCつけていますので、比較的わかりやすいと思います。

逆に言えば、DC持ってない人が首をもってねじろうとしてくるようであれば、最低限

誰に習いました?

ということを聞くといいと思います。

DCに習って終了証貰いましたくらいの回答があれば、自己責任で受ける分にはいいと思います。

技術は使うものです。

習ったからには使用を前提としているはずなので、その準備ができている人からは自己責任で受けてもいいと思うのですが、それが民間機関だったら個人的にはなしです。

ポキポキしないとよくならない?

必ずポキポキしなければならないかどうかも考えてみます。

結論としては、そんなことはないです。

どの技術もそうですが、よくなるという目的のための手段の一つです。

からだの原理を理解していれば、ほかの手法もとることができます。

でも、よくなるよくならないじゃなくてポキポキしてくれないと嫌だ!という人はDCを探しましょう

まとめ

DC以外は首ポキポキダメ

最低限DCの弟子にしましょう

民間施設はだめ

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ