本日、非常に面白い例文が見つかったので、添削しようと思います。

柔道整復師の資格は将来的に必要なのか

既に整体業勝手見出しが笑えます。

個人的に、こういうのを消すように依頼したり、ひどい!で済ますのが非常にもったいないです。

煽り文章は一般的なみられ方をデフォルメしていたり、そういう方向に見せようと煽ってるサインでもあります。

ただ、世の浸透するのも面白くないので添削してみました。

 

 

さて、本文

出だしの、岳飛やら年数やらは特に直すとこないですねー。

大学もできて四年制が増えたことあたりでしょうか。

この辺で悪意が出てきます

柔道整復師は平成22年の時点で約5万人、柔道整復師の専門学校が増えた影響もあり年間で約5000人の合格者を輩出し続けているのが現状ですので平成27年現在は約7万人に到達している計算となります。

ちょっと古いデータを出してきますね。

ここ自体は添削しませんが、ちょっと頭に止めておきましょう。なぜ平成22年なのか。

 

とりあえずデータの更新だけはしておきますね。

この記事は27年現在となっているので、24年や26年のデータは使えるはずだという事を付記しておきます。

ここから添削します。

整骨院の利用目的が、慰安マッサージであれば、そもそも整骨院ではない

間違い文章を添削していきます。

整骨院に来院する患者の6~7割は慰安のマッサージが目的で、整骨院本来の治療を行う患者は全体の2~3割とされています。

つまり、同じく慰安が目的の顧客をターゲットとしている2980円のクイックマッサージやリラクゼーションサロンとの顧客の奪い合いは必至で、柔道整復師は同じ資格を持つ整骨院と民間業者が経営する整体マッサージ店との競争を余儀なくされています。

この文章は、一個の勘違いと、一個の説明不足で構成されています。

まず、整骨院にラインする患者の6~7割は慰安のマッサージ目的とあります。

マッサージであればマッサージ師の分野であり、マッサージ院の仕事のはずです。

さらに、さっきまで推移表を出してきたのに、急に雑に6~7割という確率を出してきました。

1、何人の人にリサーチして、

2、何人が回答したのか

が明記されていないのに、6~7割の患者さんは慰安のマッサージは目的と断じています。

このままにしておくと、この著者の方が、

自分の言いたいことの根拠が見当たらなかったのでテキトーに書いた

勘違いされかねません。おそらく著者の方はそんないい加減な人ではないはずなので、正しい文章に添削したいと思います。

以下、添削。赤ペン先生よろしく赤字でやってみました。

整骨院に行ったことのある患者さん○○人(男性〇人、女性〇人、質問方法は統一)に、整骨院に、何目的で通院したかを調査した結果、有効回答数〇人のうち6~7割に当たる〇人の方が、慰安目的のマッサージと回答しました。

実際の整骨院は、マッサージ師がいない限りマッサージを行えない場所なので、患者さんの中ではマッサージというものが何なのかが、あまり広まっていないように思われます。それについて整骨院が説明しているのかが気になりますね。

※、マッサージをしていいのは医師とマッサージ師のみです。整骨院は当然、鍼灸のみの先生や、リラクゼーション、整体の先生はマッサージを行うことができません。マッサージの資格を持っていても、整体院やリラクゼーションサロンではマッサージは法律上できないと厚生労働省が回答しています(’僭越ながら私が電話で確認いたしました)。

これで、6~’7割の根拠も世間に命じ出来て、記事の信用度はうなぎのぼりです。

続いて、整骨院本来の治療とありますが、記事中に整骨院の治療に該当する記載がありませんでした。

これでは、整骨院本来の治療が何なのか読者に伝わらず、整骨院が必要かという結論に至る材料を提供できていないので、補足したいと思います。

しかし、もしかするとこの記事には文字数制限がある可能性があるため、僭越ながら、こちらの記事を参考に、整骨院の業務範囲と施術について書いていただければ、読者の方に分かりやすいかもしれません。

自費整骨院が陥りがちな勘違い!保険の外に自費があり、自費の中に保険がある場合があるって話

顧客の奪い合いの下りは、6~7割の内訳と実数で変わると思うので割愛します、すいません。

2980円のクイックマッサージ

これもマッサージ師がやっているものなのか、リラクゼーションサロンの表記間違いなのかは明記しておくとよろしいかと思います。

保険関係の勘違いは多いようだ

ここから、添削箇所が激増します。

柔道整復師の一番の強みは保険請求と安定

柔道整復師の一番の強みは保険治療が行えること。これこそが鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師よりも国家資格としての人気を集めた大きな要因。

仮に慰安のマッサージ目的で来院した患者でも、レセプトと言われる保険請求の用紙を書いて各自治体の窓口に請求すれば保険料として収入を得られるのです。※もちろん不正な請求は却下されます。

クイックマッサージ等の台頭でいくら整体マッサージ業界の価格破壊が進んでも、保険適用された慰安マッサージの料金には到底敵うわけがありません。だからこそ、将来の安定を見据えて柔道整復師の資格を多くの人が求めたのです。

柔道整復師の一番の強みは、保険治療が行えることと書いてありますが、これは柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ師の間でアンケートを取ったことによる結論なのか、誰かの論説なのかが不明瞭です。

読者の方が混乱するので訂正したほうが良いと愚考いたします。

更に、鍼灸師とマッサージ師も健康保険は使えるうえに、有効期間でいえば圧倒的に有利になります。

因みにこの資格すべてに共通しているのですが、慰安目的では健康保険は使えません。

厚生労働省のサイトをご覧になれば明白です。

というわけで、マッサージは患者さんの勘違いとしても、

慰安で来院した患者さんの症状を、保険請求をしたところで保険料として収入を得られることはないです。

というわけで以下添削です。文章が長いので、元の文章に矢印で赤添削します。

柔道整復師の一番の強みは保険請求と安定(この見出しのタイトルは代えたほうがいいかもですね)

柔道整復師の一番の強みは保険治療が行えること。これこそが鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師よりも国家資格としての人気を集めた大きな要因。

→、柔道整復師は、鍼灸師、あんまマッサージ師と同様健康保険が使えます。どの症状に対して適用なのかは異なるため、こちらのサイトをご覧ください。※追記鍼灸・あんまマッサージともに受領委任払いがスタートしました。また、支給基準の改定により、保険治療においても鍼灸・マッサージが圧倒的に上に立ちましたので、これも違うと思います(敷居の高低差はありますけど)

仮に慰安のマッサージ目的で来院した患者でも、レセプトと言われる保険請求の用紙を書いて各自治体の窓口に請求すれば保険料として収入を得られるのです。※もちろん不正な請求は却下されます。

→どんなに患者さんが希望しても、慰安目的の施術は健康保険として扱われないため、保険請求をしても自治体の窓口、各健康保険組合で審査の上、却下されます。

追記※厚生労働省のサイトから引用します。

整骨院編

  • 単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術は保険の対象になりません。このような症状で施術を受けた場合は、全額自己負担になります。

鍼灸院編

保険を使えるのはどんなとき

  • 主として神経痛、リウマチ、頸(けい)腕(わん)症候群、五十肩、腰痛症及び頸(けい)椎(つい)捻挫後遺症等の慢性的な疼痛を主症とする疾患の治療を受けたときに保険の対象となります。

治療をうけるときの注意

  • 治療を受けるにあたって、保険が使えるのは、あらかじめ医師の発行した同意書又は診断書が必要です。詳しくは、はり・きゅう施術所などにお尋ねください。
  • 保険医療機関(病院、診療所など)で同じ対象疾患の治療を受けている間は、はり・きゅう施術を受けても保険の対象にはなりませんので、ご注意ください。

マッサージ院編

治療をうけるときの注意

  • マッサージの施術を受けるにあたって、保険が使えるのは、あらかじめ医師の発行した同意書又は診断書が必要です。詳しくはマッサージ施術所などにお尋ねください。
  • 単に疲労回復や慰安を目的としたものや、疾病予防のためのマッサージなどは保険の対象となりませんので、ご注意ください。

どこにも慰安目的の施術や肩こりに対して保険が使えるとは書いてませんので、請求する人は、違反してない限り存在しません。

 

クイックマッサージ等の台頭でいくら整体マッサージ業界の価格破壊が進んでも、保険適用された慰安マッサージの料金には到底敵うわけがありません。だからこそ、将来の安定を見据えて柔道整復師の資格を多くの人が求めたのです。

→(クイックマッサージはマッサージ院を指していないなら、コンプライアンスの観点から削除をお勧めします)整体業界の価格破壊が起こっていて、一部民間資格者は医療保険と価格を比較する人もいるようですが、そもそも健康保険と慰安行為は内容が異なるため、値段や効果を比較しても全く意味がありません。そのような内容で誤解が生じないよう、医療機関もそうですが、整体業界も正しい情報発信をするべきですね。

よって、ここも全直し

しかし、柔道整復師の保険請求額は平成21年時点で4000億円を超えており、度重なる不正請求による逮捕者も後を絶ちません。同じく保険請求を行っている医師会や各保険団体等から柔道整復師による保険請求の問題点は数多く指摘されており、年々その状況は厳しいものとなっています。

国の社会保障制度の見直しと莫大な医療費の事業仕分けが行われるのは間違いなく、その際、整骨院での保険適用に関する条件は今のものよりも厳しい基準になることは間違いないでしょう。

となれば、暗黙の了解でまかり通っている慰安マッサージの保険適用は難しくなり、民間の整体マッサージ店と同様の価格帯での競争を強いられることになります。

整骨院に来院する患者の2~3割が治療目的ですから、7割近くの売り上げが保険の効かない自由診療での勝負となるわけです。

100%の顧客が保険の効かない整体マッサージ店よりは多少メリットはあると言えますが、3年間、400万円という金額と時間を投資するに値するとはもう言えなくなってきているのが現状です。

先ほど、平成22年のデータをなぜ持ち出してきているのかを覚えておくように書きましたが、この部分だけ、明確な悪意を感じます(勘違いだったらごめんなさい)。

医療費4000億円などとありますが、現在は縮小傾向にあり、増え続けているとは言えないという事と、4000億円を強調していますが、医療費全体で見た際には1%以下の数字であり、40兆円の医療費全体の話を全くしていない点に悪意を感じます。

よって、この部分の添削は不可能です。

その他の部分は、このように訂正するとよいのではないでしょうか?

 

国の社会保障制度の見直しと莫大な医療費の事業仕分けが行われるのは間違いなく、その際、整骨院での保険適用に関する条件は今のものよりも厳しい基準になることは間違いないでしょう。

→今までと法律の取扱は変わっていませんが、健康保険の取扱に沿ったものであるか、健康保険の請求に対するチェックは、以前よりしっかり行われるようになってきており、其の分不適切な請求は通らないように改善されてきています。

となれば、暗黙の了解でまかり通っている慰安マッサージの保険適用は難しくなり、民間の整体マッサージ店と同様の価格帯での競争を強いられることになります。

→今まで通り、慰安目的では整骨院も、鍼灸院も、マッサージ院も健康保険が使うことができません。また、健康保険と、民間資格では内容ややっていいことが異なるため、価格競争は起きないと思われます。健康保険外の施術に関しては一部競合する部分があるかもしれませんが、整骨院でやってよくて整体院ではだめなこと、鍼灸院でよくて他ではだめなこと、マッサージ院ではできて、他ではだめなことがわかりにくいので、国だけでなく、各施設がそのことを知ってもらう努力が大切になってきます。

整骨院に来院する患者の2~3割が治療目的ですから、7割近くの売り上げが保険の効かない自由診療での勝負となるわけです。

→(この部分は、治療目的の統計をしっかり出してから掲載を検討したほうが良いと思われます。また、医療機関の自由診療と、民間資格の施術であれば、民間資格の方がやってよいエリアが制限がかかる部分も記載しておくべきかと考えますがいかがでしょう?)

100%の顧客が保険の効かない整体マッサージ店よりは多少メリットはあると言えますが、3年間、400万円という金額と時間を投資するに値するとはもう言えなくなってきているのが現状です。

→400万ともいわれる学費と年月をかけて取得する国家資格なので、民間資格では不可能なことができる分、責任も重大です。各施術者にはしっかりとした振る舞いを期待します。

まとめ部分の添削

実態と異なる表現が多かったため、まとめにも矛盾点が出てきてしまいました。

しっかりと誤解のない文章に仕上げていきたいですね。

柔道整復師になるには3年間、総額400万円の学費を払い専門学校を卒業して年に一度の国家試験に合格しなければならない。落ちても何度でも再受験は出来る。

◦柔道整復師、整骨院いずれも数が増え続けており整骨院同士での競争が激化している。

◦いずれは保険請求が出来なくなる可能性が高く、民間の整体マッサージ店との顧客の奪い合いも予想される。

慰安マッサージと言われ民間の整体マッサージ店が行っている『癒し』の市場と柔道整復師の『治療』の市場の線引きが近い将来はっきりとするでしょう。将来の安定のためだけに柔道整復師の国家資格を考えているのであればおススメ出来る資格とはもはや言い難い局面に来ています。

政治、経済、社会情勢によって保険制度がどのように変化するかは誰にも断定できませんが、本来は『治療』を行う為に柔道整復師がいて保険制度があります。そこをしっかりと理解して自分に必要な資格なのか判断しましょう。

添削します。

柔道整復師になるには3年間、総額400万円の学費を払い専門学校を卒業して年に一度の国家試験に合格しなければならない。落ちても何度でも再受験は出来る。

◦柔道整復師、整骨院いずれも数が増え続けており整骨院同士での競争が激化している。

◦いずれは保険請求が出来なくなる可能性が高く、民間の整体マッサージ店との顧客の奪い合いも予想される。

→保険の取り扱いについて、患者さんに認知がなければ整体との区別化がされないため、保険請求ができない症状に対して健康保険を希望する患者さんが現れるという現象が起きかねないので周知が必要である。これは鍼灸やマッサージも同様である。

慰安マッサージと言われ民間の整体マッサージ店が行っている『癒し』の市場と柔道整復師の『治療』の市場の線引きが近い将来はっきりとするでしょう。将来の安定のためだけに柔道整復師の国家資格を考えているのであればおススメ出来る資格とはもはや言い難い局面に来ています。

→慰安マッサージや整体マッサージという、法律を無視した謎の文言が出回っていると、整骨院だけでなく、整体院にも迷惑であり、そもそもマッサージ師に対しても失礼である。なぜ国家資格があるのか、民間資格との違いとは何かを考えるべきである。

政治、経済、社会情勢によって保険制度がどのように変化するかは誰にも断定できませんが、本来は『治療』を行う為に柔道整復師がいて保険制度があります。そこをしっかりと理解して自分に必要な資格なのか判断しましょう。

→本来は患者さんのためにに保険制度がありますが、患者さんも、該当する資格以外の資格の人間も、実際の法律を理解していないケースがあるようです。整骨院、鍼灸院、マッサージ院だけでなく、民間資格とも協力して、「この施設では何が出来て何が出来ないか」を周知していくことが、今後の硬いと言えるでしょう。

まとめ

この記事のような誤解は、整骨院、鍼灸院、マッサージ院だけでなく、リラクゼーションサロンや整体院の界隈でも多いようです。

このような状況で困るのは患者さんですから、何が出来て何が出来ないかを、自分の施設だけでなく、類似施設や類似施設と患者さんが認識している施設が一体となって知ってもらえるように行動したいですね。

 

投稿者プロフィール

院長
院長けやきの森整骨院 代表
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ