主にマッサージ師の、「マッサージ未所持者のマッサージ」をどうこうする方法を考えてみた

最近何本か書いてるシリーズの最終盤にしたいと思います。

ここのところ、国家資格者が資格未所持の人を無資格者と呼んでみたり、領域侵犯をとがめてるつもりが、いつの間にか存在自体許さないってなってしまってる人たちの投稿でTwitterのTLが一瞬にぎわいました。

しかし、本来の目的はそこではないはずです(混ざってあおって楽しんでる釣り人は別)。

本日は、もろもろ問題を解決するために、国家資格者が行うべき発信について考察していきたいと思います。

環境認識がずれてしまうと意味が通じないと思うので、興味がある方は、本題まで少し長いですが頑張って読み飛ばさずに読んでみてください。

結構いいこと書いたと思います。

鍼灸師が行う発信

鍼は鍼灸師しか持てません。

以上です。

シンプルなのでこれを侵したら違法って言えばよくて、鍼灸師の方がそれ以外いうことはないと思われます。

難問・あんま・マッサージ・指圧師

難しいのがあんま・マッサージ・指圧師です。

手技療法とマッサージ、リラクゼーションの明確な定義を国が定義していません。

「そんなことはない!これとこれとこれが国が定める定義だ!」

って言う人もあるいはいるかもしれませんし、ある意味ではそれはそのとおりであります。

しかし、

・この場所にこの角度で指(掌)をあてがい、この角度からこのくらいの強さの圧力を加える

・このような把持の仕方をしたうえで○○の力を加える

という部分までの具体的なものまでは指定されていません。

鍼灸は鍼灸を使うという入口があると思いますので、基準が明確なのですが、マッサージはそうではありません。

この辺は以前問い合わせたことがあるのですが、「マッサージ師が業務範囲において行う手技をマッサージと認識していて、後は個別のケースになるので・・・」という回答でした。

その前の厚労省見解としては、

特定の揉む、叩く等の行為が、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年法律第217号)第1条のあん摩マッサージ指圧に該当するか否かについては、当該行為の具体的な態様から総合的に判断されるものである。 御照会の事例については、その行為の強度、時間等によっては、同条のあん摩マッサージ指圧に該当する場合もあると考えられるが、御照会の内容だけでは判断できない。
しかし、施術者の体重をかけて対象者が痛みを感じるほどの相当程度の強さをもって行うなど、あん摩マッサージ指圧師が行わなければ、人体に危害を及ぼし、又は及ぼすおそれのある行為については、同条のあん摩マッサージ指圧に該当するので、無資格者がこれを業として行っている場合には、厳正な対応を行うようお願いする。
また、同条のあん摩マッサージ指圧が行われていない施術において、「マッサージ」と広告することについては、あん摩マッサージ指圧師でなければ行えないあん摩マッサージ指圧が行われていると一般人が誤認するおそれがあり、公衆衛生上も看過できないものであるので、このような広告を行わないよう指導されたい。— 「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」に関する疑義照会について(回答) 平成15年11月18日 医政医発第1118001号
現状確定で言って行けるのは、
・マッサージと広告しないこと
・痛みを感じるレベルの強さの体重をかけて行う手技的なもの
の2点のみです。
これを超える言説はルール違反となります。
ルールが間違っていれば現行の法解釈を無視して良いとなれば、マッサージ師は遵法意識の面で問題があると世間が認識するリスクすらあります。
地道に上二つに対して声を上げていけばという活動は、どうしても行き過ぎた人が出て来たり、人権認めない!っていう煽り屋さんが潜り込んできておかしなことになる場合もあります。
ではどうしたらよいでしょうか?

特定手技の民間資格使用禁止をせまる

人格無視を除くと、これが主流の意見なのではないかと思われます。

ただ、これの完全勝利は難しいのではないかと考えます。

職業選択の自由や判例もありますが、それだけではないのです。

この路線で押し切れたとした場合、ほとんどの手技療法(ある程度おす、揉むが入るもの)がマッサージ師の独占となる可能性があり、さらにほかの国家資格者にも同じ論法を発動した場合、国内のセラピストは医師を除くと鍼灸師とマッサージ師しかいなくなるというところまで最大見えてきます。

そこまでの権能はおそらく与えられないと思うので、この路線はかなり厳しいのではないでしょうか。

もしこの路線を押し通すのであれば、何か一つのものだけを禁止するという方向なら可能性があるかもしれません。

マッサージではあいまいにできても、唯一行けそうなものはあります。

それは、指圧です。

指で押圧するという手技一点のみ規制対象にしてくれ、という活動なら突破できる可能性はありそうです。

広告ガイドライン検討委員会を見る限りは、界隈の代表者は交渉をするという行為をはき違えているようにも思えるのですが、自分の言い分をすべて認めろというのは基本とおりません。

「他の手技に関しては痛みを伴わない限りは目をつぶるというスタンスをマッサージ師としては取る、しかし指圧は指圧で資格者のもの、かつ指を使った押圧なことが明白なのでそこは禁止してほしい」
という感じでいかがでしょうか?

リラクゼーション業の指導者にマッサージ師の雇用を義務付ける

上のものとも重複するのですが、すべてを禁止にするのは現実的ではないと思います。

そうなってくると、どれは許可してどれは許可しないみたいなことが出てくると思われます。

それであれば、いっそその監修自体をマッサージ師がやってしまえばよいのではないでしょうか?

この施策には3つのメリットがあります。

1、マッサージ師の雇用の創出

2、マッサージの社会的認知の回復

3、基準の明確化

特にマッサージ師を苦しめている問題の一つが、リラクゼーションとの区別がつきにくいと消費者が感じている点です。

※実際こんだけちがう!みたいに怒らず読んでください。環境認識として…

この施策をすることによって、国家資格者が監修=国家資格者の方がすごいイメージが付くのが一番大きいメリットであり、これで溜飲が下がる人も多いのではないでしょうか?

リラクゼーション業としても、監修を受けてないやつはモグリみたいになるのであれば我先に受けるでしょう(大企業ほど)し、何ならそこでこういうのはマッサージ師に投げるようにという情報提供も可能ではないかと思われます。

とりあえず過激なやつの口にチャックさせる

ルール作りや交渉で大事なことは、

・感情的に事を運ばない

・譲るところは譲る

・勝ち取ってもとどめは刺さない

です。

感情的な過激派や、実はあおりたいだけの釣り師、単なる差別主義者は物事を複雑にさせていきます。

中には差別していること自体に自覚がない人もいますが、とりあえず黙らせましょう。

まとめ

原理主義的にすべて言い分を通せ!というのはかなり難しいですし、同じことを医師に言われた瞬間に滅びます。

もちろんそういうことを言っていた手前、一切反論せず免許を返納して引退すると思いますが、そうでない人もいると思います。

まずは現実的なところから始めていくのはどうか、そう思います。

 

投稿者プロフィール

院長
院長4F整骨院 院長
4F整骨院院長
柔道整復師歴10年ちょい(国家資格)
趣味:読書(宮城谷昌光、歴史小説全般)、スポーツ観戦(野球:見るのは20年来広島、見てる時だけ勝てば良い派、サッカー、他メジャースポーツは守備範囲)
ズボンをよく壊す
整骨院のちゃんとした利用と、皆様の役に立つ情報発信に努めます。
たまに雑記も書くよ
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